ロイヤルズが39歳グレインキーと再契約へ 1年契約で合意との報道

日本時間1月31日、メジャーリーグ公式サイトでロイヤルズを担当するアンヌ・ロジャース記者が関係者から得た情報によると、ロイヤルズは自軍からフリーエージェント(FA)となっていた39歳のベテラン右腕ザック・グレインキーと1年契約を結ぶことで合意に至ったようだ。契約条件の詳細は不明だが、同サイトのマーク・フェインサンド記者は関係者の話として「年俸800万~1000万ドル+出来高」と伝えている。通算223勝、2882奪三振の実績を誇るベテラン右腕は2023年もメジャーのマウンドに立つ。

2004年にロイヤルズでメジャーデビューしたグレインキーは、今季がメジャー生活20年目のシーズン。これまでロイヤルズ、ブリュワーズ、エンゼルス、ドジャース、ダイヤモンドバックス、アストロズでプレーし、サイ・ヤング賞1度、オールスター・ゲーム選出6度、シルバースラッガー賞2度、ゴールドグラブ賞6度、最優秀防御率2度といった輝かしいキャリアを過ごしてきた。12年ぶりに古巣ロイヤルズに復帰した昨季は26試合に先発して137イニングを投げ、4勝9敗、73奪三振にとどまったものの、防御率3.68とまずまずの働き。通算250勝まであと27、3000奪三振まであと118に迫っており、両マイルストーンにどこまで近づけるか注目される。

多くの有望な若手投手を抱えていたロイヤルズだが、今のところ計算できる戦力に成長したのはブレイディ・シンガーだけ。そうしたチーム状況もあり、今オフはグレインキーのほか、ジョーダン・ライルズとライアン・ヤーブローをFA補強し、先発の頭数を揃えた。グレインキー、ライルズ、シンガー、ヤーブロー、ブラッド・ケラーの5人が先発ローテーションを形成すると予想されており、ダニエル・リンチ、クリス・ブービッチ、ジャクソン・コワーの「伸び悩み若手トリオ」はマイナーAAA級で今季の開幕を迎えることになるかもしれない。

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