病院側の負担が減らず受入数に限界か 仙台市の救急搬送困難事案 高止まりの状態が続く

救急患者の搬送先がすぐに決まらない救急搬送困難事案が、仙台市では5日までの1週間で130件と前の週とほとんど変わらず、高止まりの状態が続いています。

救急搬送困難事案は、救急隊が患者の受け入れについて医療機関へ4回以上問い合わせをし、かつ患者を乗せたまま現場に30分以上滞在したケースを指します。

仙台市消防局によりますと、5日までの1週間に発生した救急搬送困難事案は、前の週より3件少ない130件で高止まりの状態が続いています。

このうち新型コロナの疑いによる搬送は15件と、前の週から3件の減少にとどまりました。

仙台市消防局では、救急車を呼ぶか迷った時には「♯7119」に電話するよう呼び掛けています。

新規感染者が減少傾向にある中で救急搬送困難事案が減らない理由について、仙台市消防局は搬送されてきた人の検査など病院側の負担が依然減っていないため、受け入れる数に限界があるのではないかと分析しています。

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