“子育て先進県”の福井県、子供2人目から幼児教育の無償化検討 首相の視察終え杉本達治知事が表明

子育て先進県であるとして岸田首相が来県し、福井県児童科学館を視察した。福井県は新年度も子ども・子育て支援に力を入れる=2月4日、福井県坂井市の同館

 福井県の杉本達治知事は2月6日の会見で、岸田文雄首相が初の「こども政策対話」を坂井市で行ったことを振り返り「全国の子育て政策を引っ張るよう頑張らないといけないという思いを強くした」と述べた。社会全体で子育てを進める体制づくりが重要として、第2子以降の幼児教育の無償化を検討する考えを表明した。

 岸田首相は1月の施政方針演説で、最重要政策と位置付ける子ども・子育て政策の具体化に向け、全国各地を訪問し、子育ての当事者と意見交換する意向を示した。子育て先進県であるとして、初の政策対話の開催地に福井県を選び、4日に県児童科学館で行った。

 杉本知事は会見で、核家族へのサポートも欠かせないとして「地域や会社などが子育てを応援する形にしていく必要がある」と述べ、家事代行や子育て支援サービスの拡充にも取り組む意向を示した。

© 株式会社福井新聞社