被爆2世訴訟で原告敗訴 広島地裁

被爆者の子どもが援護されないのは憲法違反だとして、広島の被爆2世が国に損害賠償を求めた訴訟で、広島地裁は原告の訴えを退けました。

広島で親が被爆した28人が起こした裁判は、放射線の遺伝的影響が否定できないのに被爆者と同等の援護がないのは憲法違反だとして、1人10万円の慰謝料を求めていました。

判決で広島地裁は放射線の遺伝的影響で健康被害が生じる可能性について「明確に否定されていないものの、通説的見解や有力な見解となっていない」と指摘。国が立法的措置を講じないことは「直ちに合理的な理由のない不当な差別的取り扱いであるとはいえない」としました。

原告 角田拓さん「僕たちが死に絶えた後に『2世には影響があったんだね』とそこまで待たなければならないのか、待てないですよね」

原告側は広島高裁に控訴する方針です。

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