【DeNA】勝又、育成で唯一1軍キャンプに参加 1日千スイングが日課 「今を全力で楽しむ」

【ベイ春キャンプ】バットを振る勝又=アトムホームスタジアム宜野湾(花輪 久写す)

 横浜DeNAの育成選手で唯一、1軍キャンプに参加している勝又が、充実の日々を過ごしている。22歳の外野手は「毎日めっちゃ疲れる。でも、めちゃめちゃ幸せ」と心底楽しそうな表情だ。

 シート打撃は2打数無安打に終わったものの、2打席とも逆方向の左翼へ強い当たりを放った。「生きた球を前に飛ばせたことはよかったが、どんどん(中堅から右翼方向へ)引っ張りたい」と振り返る。オフも、このキャンプ中も、1日千スイングが日課。この日は特打を終えた後、室内練習場で黙々と振り込んだ。

 投手として、2018年にドラフト4位入団。だがイップスに悩まされ、21年オフの野手転向後に育成契約を結んだ。「野手としてのキャンプは体がきついが、ピッチャーは心がきつかった」と今は笑って言える。投手出身らしく、送球スピードでは外野手9人中トップの149キロを計測するなど身体能力は抜群だ。

 1軍キャンプを完走すれば、支配下登録も見えてくる。「結果を求めすぎてもいい結果は出ない。今を全力で楽しむ。その姿を評価していただければ」との思いで、必死に食らいつく。

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