「プレミアムヤシオマス」出荷続く 日光で極寒に負けず【動画】

出荷のため冷たい水の中で選別されるヤシオマス=7日午後3時7分、日光市土呂部(超広角レンズ使用)

 冬のいてつく寒さで知られる日光市土呂部の養魚場「大滝」で、県のブランド魚「プレミアムヤシオマス」の出荷作業が続いている。

 稚魚から成魚まで約10万匹を育て、年間を通し県内や都内のレストランなどに出荷する。赤ワインのポリフェノールや植物油など天然素材を使った餌にこだわり、出荷まで2年ほどかけて養殖している。

 外国産のサケやマスの高騰に伴う国内産の需要の高まりを受け、出荷量が急増。その影響で現在は、出荷できるサイズの魚が減っている状況という。7日も深さ約1メートルのいけすで、出荷基準を満たす2キロ前後の魚を選別するなどした。

 山越祐二(やまこしゆうじ)社長(57)は「天然に近い肉色で、クセのないあっさりとした口当たりが特長。自分にとっては厳しい寒さだが、魚にとっては良い環境だと思う」と話していた。

出荷のため選別されるヤシオマス=7日午後3時10分、日光市土呂部(超広角レンズ使用)

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