マーリンズがバーティとの年俸調停を回避 昨季メジャー最多41盗塁

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、マーリンズはユーティリティ・プレーヤーのジョン・バーティとの年俸調停を回避し、1年212万5000ドル+球団オプション1年の契約を結ぶことで合意に至ったようだ。マーリンズはこれで年俸調停権を持つ選手全員との契約更改が完了。左腕ヘスス・ルザードと1月にツインズからトレードで獲得したルイス・アライズの2人は年俸調停の場で今季の年俸を決めることになったが、いずれも選手側の希望額が認められた。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」のスティーブ・アダムス記者によると、バーティの今季の年俸は210万ドル。球団側が190万ドルを提示し、選手側は230万ドルを希望していたが、ちょうど中間地点でお互いが妥協する形となった。来季の契約は年俸350万ドルの球団オプション(またはバイアウト2万5000ドル)となっており、今季の打席数に応じて最大412万5000ドルまで増額される可能性があるという。バーティのサービスタイムは3年以上4年未満であり、FAになるのは2025年シーズン終了後。マーリンズの保有可能期間はあと3年残っている。

現在33歳のバーティは2018年にブルージェイズでメジャーデビューし、同年オフにFAとなってマーリンズと契約。2019年に73試合で打率.273、6本塁打、17盗塁、OPS.755をマークしてメジャー定着を果たし、内外野兼用のユーティリティ・プレーヤーとしてチームに貢献してきた。メジャー5年目の昨季は自己最多の102試合に出場し、打率.240、4本塁打、28打点、OPS.662と打撃成績は低調だったものの、両リーグ最多の41盗塁を記録。規定打席不足ながら盗塁王のタイトルを獲得した。

マーリンズは今オフ、正二塁手にアライズ、正三塁手にジーン・セグラを補強。ジャズ・チザムJr.が二塁から中堅にコンバートされ、昨季バーティが守った5つのポジションのうち、3ポジションのレギュラーが固まった。タイトル獲得の翌年ではあるものの、今季もバーティは不動のレギュラーという立場ではなく、チーム状況に合わせて複数のポジションを守りながらチームに貢献していくことになりそうだ。

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