フィリーズがハリソンと1年200万ドルで合意 球宴2度の便利屋

日本時間1月30日、メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、フィリーズはホワイトソックスから球団オプションを破棄されてフリーエージェント(FA)となっていた35歳のベテラン内野手ジョシュ・ハリソンと1年200万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。パイレーツ時代に2度のオールスター・ゲーム選出経験があるハリソンだが、近年はチームを転々としながら内外野兼任のユーティリティ・プレーヤーとして活躍。新天地では二塁と三塁のバックアップが主な役割となりそうだ。

ハリソンはメジャー4年目の2014年に打率.315、13本塁打、52打点、18盗塁、OPS.837の好成績を残し、オールスター・ゲーム初選出。MVP投票でも9位にランクインする見事な活躍を見せた。3年後の2017年にも自己最多の16本塁打を放ち、2度目のオールスター・ゲーム選出。2018年オフにFAとなったあとは、2019年タイガース、2020~21年ナショナルズ、2021年途中からアスレチックスと毎年のように所属チームを変え、昨季はホワイトソックスで119試合に出場して打率.256、7本塁打、27打点、2盗塁、OPS.687を記録した。

最大の長所は内外野の7ポジションすべてを守ることのできるユーティリティ性であり、2013年に1試合、昨季3試合に登板しているため、これまでに捕手を除くすべてのポジションを経験していることになる。二塁で通算635試合、三塁で322試合に出場しているほか、左翼で72試合、右翼で69試合、遊撃で47試合に出場。中堅も2試合、一塁も1試合だけ経験がある。通算の守備防御点は二塁が+26、三塁が+27となっており、昨季は二塁と三塁でそれぞれ+3を記録するなど、現在も平均以上の守備力をキープしている。

今季のフィリーズは一塁リース・ホスキンス、二塁ブライソン・ストット、三塁アレック・ボーム、遊撃トレイ・ターナーで内野のレギュラーが固まっており、ハリソンはエドムンド・ソーサとともに控え内野手を務める見込みだ。

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