日中・日台の漁業協定、見直しを要請 沖縄県と県漁協が外務・農水省に

 【東京】照屋義実副知事と県漁業協同組合連合会の上原亀一会長、県漁業協同組合長会の山入端孝雄会長は7日、外務省、農水省をそれぞれ訪問し、日台漁業取り決め・日中漁業協定の見直しを要請した。

 照屋副知事らは、外務省の秋本真利政務官、農水省の藤木眞也政務官とそれぞれ面談し、大臣宛ての要請書を提出した。要請書では、日台漁業取り決めについて適用水域の見直しや沖縄漁業基金事業への財政支援などを求め、日中漁業協定については、違法操業を行う漁船の取り締まりや日本漁船の安全操業の体制強化を求めた。

 要請後に取材に応じた照屋副知事は「日中、日台を巡る情勢は緊迫している。その状況も踏まえて交渉する姿勢がうかがえた」と要請への手応えを口にした。

 (安里洋輔)

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