アストロズがタッカーと複数年契約の交渉中 ブラウン新GMが明言

メジャーリーグ公式サイトでアストロズを担当するブライアン・マクタガート記者によると、アストロズは年俸調停権を持つ複数の主力選手との契約延長に興味を持っているようだ。カイル・タッカー、フランバー・バルデス、クリスチャン・ハビアーらが候補となるが、デイナ・ブラウンGMはタッカーとの契約延長に向けて交渉を開始していることを明言。ブラウンはおよそ2週間前にGMに就任したばかりだが、現在行われている契約交渉のなかには、ブラウンGMの就任前に開始されたものもあるという。

アストロズが契約延長を狙うタッカーは26歳の外野手。メジャー4年目の2021年に打率.294、30本塁打、92打点、14盗塁、OPS.917とブレイクし、昨季も打率.257、30本塁打、107打点、25盗塁、OPS.808と好成績を残し、自身初のオールスター・ゲームに選出されたほか、ゴールドグラブ賞も初受賞した。メジャーを代表するオールラウンド・プレーヤーへと成長を遂げ、3月に行われるワールド・ベースボール・クラシックにもアメリカ代表の一員として出場予定。今オフ初めて年俸調停権を取得し、アストロズが500万ドルを提示しているのに対し、タッカーは750万ドルを希望している。FAになるのは2025年シーズン終了後だが、アストロズは早い段階での複数年契約締結を目指しているようだ。

アストロズは主砲ヨーダン・アルバレスとの6年1億1500万ドルの契約が今季からスタート。一方、ホセ・アルトゥーベの7年1億6350万ドル、アレックス・ブレグマンの5年1億ドルの契約はいずれも2024年シーズン限りで終了するため、アルバレスとタッカーを今後の打線の中心に据えようと考えているのだろう。FA選手と必要以上の長期契約を結ばない球団として知られており、不良債権化している選手も皆無。健全な球団経営をしており、タッカーと長期契約を結ぶだけの余裕は十分にある。

一方、先発投手陣に目を向けると、複数年契約を結んでいるのは5年8500万ドルで契約しているランス・マカラーズJr.だけ。バルデスとハビアーはともにあと3年保有可能だが、中長期的に戦力を安定させるためには、こちらも早めに複数年契約を結んでおきたいところだろう。

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