『日本より欧州で評価されている』今ホットな海外日本人選手10名

数多くの日本人選手がヨーロッパへと進出するようになったこの数年。100人以上が様々なリーグとカテゴリで存在感を見せている。

今回はその中から「日本国内よりもヨーロッパで高く評価されているのでは?」という選手を10人ピックアップしてみた。

守田英正

クラブ:スポルティングCP

ポルトガルリーグのサンタ・クララで欧州に進出し、大西洋に浮かぶアゾーレス諸島という地で実力を証明してみせた守田英正。もちろん日本でも高く評価されている選手であるが、それ以上にポルトガルでは大きな存在になっているように見える。

長い離脱期間があっても、ピッチに戻ればすぐに出番を得て、その期待に応える。生粋の戦術家ルーベン・アモリン監督からの信頼も絶対的なものがあり、日本からよりもポルトガルでより評価される存在になったといえる。

森岡亮太

クラブ:シャルルロワ

今や日本人選手の宝庫となったベルギーリーグであるが、その流れを作った選手の一人は間違いなく森岡亮太である。2017年にポーランドからベフェレンに加入し、その攻撃センスで活躍。次年度にはアンデルレヒトに引き抜かれるという経験も。

攻撃的MFとしてだけではなくボランチとしてもプレーし、常に安定した結果を残している。ポジションやスタイルの関係もあって日本代表にはほとんど絡めないものの、ヨーロッパでより評価されている選手といえよう。

菅原由勢

クラブ:AZ

10代でヨーロッパにわたってコンスタントにプレーすることは決して簡単ではない。それをあっさりと、そして底抜けに明るく、悲壮感なくやりきっている菅原由勢。欧州でより存在感がある選手だ。

サブに回ることはあるものの、サイドであれば最終ラインもウイングもこなせる器用さで重用され、AZの中心的なメンバーとして活躍。ときには信じられないような素晴らしいゴールを決め、サポーターを盛り上げている。

渡辺剛

クラブ:KVコルトレイク

ベルギーリーグには数多くの日本人選手がいるが、今もっともホットな存在といえるのは渡辺剛ではないだろうか。そして、チームが低迷しているせいかそれは日本であまり話題になっていない。

昨季FC東京からコルトレイクに加入し、今季は開幕から絶対的なセンターバックとして確固たる立場を獲得。一時はボランチでの起用にも答え、ここまで全試合でフル出場という素晴らしいプレーを見せている。

川辺駿

クラブ:グラスホッパー(※ウォルヴァーハンプトンからのローン)

2021年にサンフレッチェ広島を離れてスイス・スーパーリーグのグラスホッパー・チューリッヒに移籍した川辺駿。ヨーロッパに進出してからすぐに適応し、半年後にはウォルヴァーハンプトンと契約を結ぶという驚きの動きもあった。

もちろんイングランド・プレミアリーグにこれから行くかどうかはわからないものの、それだけの結果を残していることは事実。今季はMFながら18試合ですでに8ゴールという見事な成績だ。

室屋成

クラブ:ハノーファー96

ドイツ・ブンデスリーガ2部では田中碧の活躍がよく伝えられる一方、室屋成の状況についてはあまり話題になっていない。今季はハノーファー96の右サイドバック、あるいは右ウイングバックとして絶対的な存在となっており、評価を高めている。

ワールドカップ出場は逃したものの、先日はクラブと2025年まで契約を延長するなど欧州で確固たる立場を形成。ここまで18試合に出場して3ゴールを決めており、攻撃面での貢献が高く評価されている。

藤本寛也

クラブ:ジウ・ヴィセンテ

東京ヴェルディからポルトガルに渡った藤本寛也。昨年夏には期限付き移籍から買い取られることになり、背番号もエースナンバーの「10」に変更された。その際にはセビージャなど多くのクラブに注目されているとも伝えられていた。

今季はこれまで19試合すべてに出場し、2つのアシストを記録。まだゴールはないものの、間違いなくチームの中心的な存在として重用されている選手だ。

奥川雅也

クラブ:ビーレフェルト

坂元達裕と迷ったが、ドイツ・ブンデスリーガ2部に残る選択をした奥川雅也をピックアップした。もちろん昨年12月のワールドカップでも招集を求める声は多かった選手だが、それでも日本代表には全く絡んでいない意外な存在である。

今季はこれまで19試合に出場して3ゴール6アシスト。コロナ感染などもあってプレー時間が1300分強しかないなかで、この成績は見事というほかない。今後どのように評価されるか注目したい。

中村航輔

クラブ:ポルティモネンセ

欧州にわたってから数年間苦しい時間を過ごした中村航輔であるが、ついにポルティモネンセで1stゴールキーパーの座を勝ち取った。髭をたくわえた容姿も欧州ナイズされて迫力を増している。

今季15試合の出場でセーブ数はなんと73回。90分あたりに換算すれば4.9回。これはポルトガルリーグの中でダントツの成績であり、どれだけ多くのピンチを救っているかがわかるものだ。

邦本宜裕

クラブ:カーザ・ピア

昨年飲酒運転の発覚によって韓国を追われ、ポルトガルの1部に昇格したばかりのカーザ・ピアに加入した邦本宜裕。今季「ビッグ3+ブラガ」に次ぐ驚きの成績を残しているクラブで、ウイングの一角としてコンスタントにプレーしている。

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才能を高く評価されながらも素行の問題があり、日本では飛躍できなかった。ただ欧州ではうまくチームに溶け込むことができ、安定した成績を残せているようだ。

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