宮城県は10日から11日にかけて大雪の恐れ 多い所で積雪20~40センチ予想

宮城県は南岸低気圧の影響で、10日昼ごろから雪が降り始め11日にかけて警報級の大雪となる恐れがあります。東部・西部共に多い所では20センチから40センチの降雪が予想されていて、警戒が必要です。

9日の宮城県は広い範囲で晴れましたが、強い冬型の気圧配置の影響で風が強く厳しい寒さとなりました。

最高気温は仙台で3.9℃、気仙沼で2.3℃、古川で2.2℃、駒ノ湯でマイナス2.6℃などとなっています。

この後、日本の南岸を発達しながら進む低気圧の影響で10日にかけて天気は下り坂で、10日の正午過ぎから雪が降り始め11日にかけて大雪となる恐れがあります。

11日の午前6時までに予想される24時間の降雪量は、多いところで東部・西部共に20センチから40センチで警報級の大雪となる恐れがあります。

阿部絵里香気象予報士「今回の南岸低気圧は2016年1月18日の低気圧と規模やルートが似ていて、この時と同じレベルの雪が降る可能性があります。この時の仙台の積雪は14センチと交通にも大きな影響が出ましたので、今回も注意が必要です」

2016年1月18日の映像です。この日の宮城県各地の最大積雪は、仙台で14センチ、白石で17センチなどと7つの全ての観測地点でこの冬としては最も多い積雪となりました。

仙台市内では、路面が凍結したり圧雪状態となり滑りながらバイクを押して歩く人の姿が見られたほか、軽トラックが横転したり電柱に車が衝突するなど事故も相次ぎました。

JRや空の便など交通機関にも大きな影響が出て、路線バスも大幅に遅れて運行しました。
JR仙台駅前の乗り場では、多くの人がいつ来るか分からないバスを寒さに耐えながら待っていました。

ホームセンターでは、備えが間に合わなかった大勢の人がスコップなど除雪に必要な物を慌てて買い求める姿もありました。

阿部絵里香気象予報士「着雪による停電の恐れもあります。懐中電灯はもちろんですが、11日の朝にかけて気温が低い状態が続きますので、防寒着や毛布など停電への備えを雪が降る前の10日の午前中までに済ませておくようにしてください」

JR東日本は、10日の夕方ごろから仙山線と陸羽東線の一部区間で運転を取り止めると発表しました。

ネクスコ東日本は、立往生の可能性があるため不要不急の外出は控えてほしいと呼びかけています。

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