すごい現象…カインズがオープン後、著しく転入者が増 区画整理する加須市、子ども増で学校の校舎増築へ

著しく転入者が増、オープンしたカインズ

 埼玉県加須市は7日、児童数の増加が見込まれる同市北下新井の市立元和小学校について、校舎増築と学童保育室の整備を2023年度から24年度にかけて行う計画を発表した。総額約15億8583万円をかけ、24年8月完成を予定。角田守良市長は「児童の減少傾向が目立つ中で、校舎増築は珍しいのでは」と話した。市によると、国の負担金を活用し、小学校の普通教室7室と学童保育室4室などを備えた鉄骨造り2階建ての校舎と学童保育室を新設。既存の校舎と渡り廊下でつなぐという。大型バス対応の駐車場も整備する。

 元和地区は野中土地区画整理事業が進行中で、17年には大型商業施設「カインズ」がオープン。以降、転入者の増加傾向が著しい。元和小の児童数は現在226人で、市の推計では3年後には122人増の348人になる見込み。

 同校の普通教室、多目的ホール、体育館の空きスペースを活用して実施している学童保育についても利用児童が増加していることから、専用の保育室を整備するため必要な経費を措置するという。

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