科学、技術、イノベーションを推進するブラジル政府機関であるFINEPから、Moya AeroはMoya eVTOLの開発を推進するための助成金をHelisul Drones、Albatross、Certifica Droneと共同で受けた。Moya Aeroは、15社の最終選考に残ったうちの2社のうちの1社とのこと。
この助成金は、生産性と効率性の向上を目指すロジスティクス用途に特化した貨物用eVTOLの開発を支援するものである。
Moya Aeroとは
Moya Aeroは、ブラジルを代表する航空工学、研究、航空機開発企業であるACSアビエーションのスピンオフ企業で、アレクサンドル・ザラメラとレナータ・パオリロによって2020年に設立された。
ACSアビエーションは、ラテンアメリカの航空宇宙産業の中心地であるサン・ジョゼ・ドス・カンポスに位置する、ブラジルを代表する航空工学、研究、航空機開発の企業である。
開発中のMoya eVTOLは、ラテンアメリカ初の自律型大型eVTOLで、その背後にはACSアビエーションの並外れた経験によってもたらされているという。
Moya Aeroの共同創業者兼CEOであるアレクサンドル・ザラメラは、次のように述べている。
アレクサンドル・ザラメラ:私ちは光栄に思っています。FINEPからこのような支援を受けることは、ゼロエミッション・ビークルの開発の重要性を証明するものです。私たちのミッションは、従来の輸送手段では困難な遠隔地や非援助地域にサービスを提供するために、市場のギャップを埋める貨物用ドローンを構築することです。
Moya eVTOL
この機体は、タンデム翼の上に2組のプロペラを設置し、それぞれに電気モーターを搭載した設計になっている。翼やプロペラを傾けるのではなく、胴体が垂直飛行と水平飛行の間で回転する。