クロップ監督のリヴァプールで「失敗補強」ワースト10

この数年間イングランド・プレミアリーグでもUEFAチャンピオンズリーグでも優勝を争う存在となってきたリヴァプール。

2016年にユルゲン・クロップ監督が就任してから急速に成長を遂げてきたものの、今季は突如成績を落としており、批判の声が多くなっている。

今回は『EXPRESS』が選出した、「ユルゲン・クロップ監督がリヴァプールでの7年半で行ってきた中で最悪の補強10名」をご紹介する。ファンにとってはなかなか聞きたくない話でもあるが…。

マルコ・グルイッチ

リヴァプール加入:2016年

リヴァプールでのプレミア出場数:8試合

現所属:ポルト

移籍金:510万ポンド(およそ8.11億円)

ユルゲン・クロップ監督がリヴァプールにやってきてから初めての補強となったマルコ・グルイッチ。ツルヴェナ・ズヴェズダから獲得された長身MFは、残念ながらなかなか出場機会を得られず「未完の大器」のまま終わってしまった。

カーディフ・シティとヘルタ・ベルリンへのローン移籍を経て退団し、2020年から貸し出されていたFCポルトにそのまま買い取られることに。なお、その際には1050万ポンドで売れているので、買ったときより高くはなっている。

スティーヴン・コーカー

リヴァプール加入:2016年

リヴァプールでのプレミア出場数:3試合

現所属:ウィガン・アスレティック

移籍金:ローン

QPRから2016年にリヴァプールへやってきたとき、わざわざサウサンプトンに貸し出されていたところを引き抜いたということもあり、話題になった。ただ、一方でなぜコーカーなのかという批判もあった。

さらに、本来はディフェンダーであるがなぜかリヴァプールでは試合終了間際に投入されるアタッカーとして起用された。ますます奇妙な移籍として考えられるようになった。

ロリス・カリウス

リヴァプール加入:2016年

リヴァプールでのプレミア出場数:29試合

現所属:ニューカッスル

移籍金:475万ポンド(およそ7.55億円)

リヴァプールでロリス・カリウスほど批判を受けた選手もほとんどいない。ユルゲン・クロップ監督の誘いでマインツ05から獲得されたドイツ代表GKは、ピッチ外では非常にナイスガイだったが…。

全体的にミスが多いプレーが目立ち、UEFAチャンピオンズリーグ決勝でも失点につながるエラーをしてしまい、さすがのユルゲン・クロップも彼への信頼を持ち続けることができなくなってしまった。

ドミニク・ソランケ

リヴァプール加入:2017年

リヴァプールでのプレミア出場数:21試合

現所属:ボーンマス

移籍金:フリー

チェルシーの下部組織で育った大型MFは、イングランドで最も期待される若手の一人だった。契約満了のタイミングでユルゲン・クロップ率いるリヴァプールが加入に動いたのも無理はなかった。

彼をタダで獲得したことは掘り出し物だと評価されたものの、後にこの取り引きで300万ポンドの支払いを命ぜられたほか、ソランケ自身も馴染めず。誇大広告に応えられず、2019年にボーンマスへと去っていった。ただ1900万ポンドで売り抜けているのは大成功と言える。

ラグナル・クラヴァン

リヴァプール加入:2016年

リヴァプールでのプレミア出場数:39試合

現所属:引退

移籍金:420万ポンド(およそ6.68億円)

アウクスブルクから2016年夏に獲得されたエストニア代表センターバック。この420万ポンドという移籍金により、同国で最も高額な選手となった。

守備でリヴァプールが苦しんでいたときに獲得され、一定のプレーを見せたことは間違いないが、その問題をカバーすることはできなかった。フィルヒル・ファン・ダイクの加入によってお役御免となっている。

アドリアン

リヴァプール加入:2019年

リヴァプールでのプレミア出場数:14試合

現所属:リヴァプール

移籍金:フリー

セカンド以下のゴールキーパーを評価するのはとても難しいが、これだけ実績がある選手でありながらも若きクィービーン・ケレハーに2番手の立場を奪われてしまうというのは厳しい現実だ。

またチャンピオンズリーグのアトレティコ・マドリー戦での不安定さも記憶に新しく、リヴァプールでプレーするほどのクオリティは保っていなかったといえる。

南野拓実

リヴァプール加入:2020年

リヴァプールでのプレミア出場数:30試合

現所属:モナコ

移籍金:725万ポンド(およそ11.53億円)

サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、そしてモハメド・サラーという絶対的な3トップのバックアッパーとして獲得された、リヴァプール初のアジア人選手。

チャンピオンズリーグでリヴァプール相手に活躍したことで評価されての加入だったが、その期待に応えられるほど序列を崩せなかった。次の夏のマーケットでチームが前線を強化したこともあり、退団するまでなかなか満足に出場機会を与えられなかった。

ベン・デイヴィス

リヴァプール加入:2021年

リヴァプールでのプレミア出場数:0試合

現所属:レンジャーズ

移籍金:50万ポンド(およそ0.8億円)

2021年2月にプレストン・ノースエンドから加入したベン・デイヴィス。ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、ジョエル・マテイプが怪我をしてしまったため、センターバックの駒不足を補うためのものだった。

ただこれはまさにパニック・バイの典型だった。一度もリヴァプールでプレーすることはなく、そのまま2022年にレンジャーズへと移籍している。

オザン・カバク

リヴァプール加入:2021年

リヴァプールでのプレミア出場数:9試合

現所属:ホッフェンハイム

移籍金:ローン

ベン・デイヴィスと同じく、シャルケ04から急遽獲得されたトルコ人DF。ローンであったがおよそ100万ユーロの手数料が支払われたと伝えられている。

ベン・デイヴィスとは違って少し出場機会を獲得したものの、1800万ユーロの買取オプションを行使するほどのプレーは見せられず。ナット・フィリップスやリース・ウィリアムズにも勝てず、そのまま返却された。

アルトゥール

リヴァプール加入:2022年

リヴァプールでのプレミア出場数:0試合

現所属:リヴァプール

移籍金:ローン

昨年夏の移籍マーケット締め切り日にユヴェントスから借り受けたブラジル代表MF。チアゴ・アルカンタラの怪我を補うための補強だったが、ところが彼自身の方が大きな怪我を負ってしまった。

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ローン移籍であるが手数料が450万ユーロとかなり高額になっており、リザーブでのプレーにとどまっているのは非常に残念なポイントだ。

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