Jリーグ開幕へ サンフレッチェ広島・仙田信吾社長ラジオで語る「エディスタ・ラストイヤー いっそうアグレッシブに」

サッカーJリーグは、いよいよ来週、開幕です。サンフレッチェ広島の 仙田信吾 社長が9日、RCCのラジオ番組に出演し、今シーズンへの期待を語りました。

本名正憲 アナウンサー(以下、本名)
この番組の ”準レギュラー”、サンフレッチェ広島 代表取締役 社長の 仙田信吾 さんにスタジオにお越しいただきました。

サンフレッチェ広島 仙田信吾 社長
おはようございます。よろしくお願いします。

◇ トルコ・キャンプの成果は? 13年ぶりの地に地震…

本名
トルコの大地震、たいへんなことになっていますけど、サンフレッチェ広島はキャンプを張っていましたよね。

仙田社長
震源地とキャンプ地は少し地図を見ると離れているんですけど、実は、わたくしどものセハット・ウマル コーチが、国籍はドイツなんですけど、トルコと非常に縁が深くて、友人が何人か被災しているという話で。まだ本人に会っていないんですけど、心配です。

本名
久しぶりのトルコ・キャンプで、再び縁がつながったということで支援の活動も?

仙田社長
2月18日の開幕戦でトルコへの義援金というか、寄付を ”たる募金” みたいな格好でちょっとお声をかけさせていただきたいと思っています。

本名
さて、昨シーズンのサンフレッチェは本当にがんばりました。そして、チケットもよく売れたと。

仙田社長
そうなんです。シーズンチケットが、実は前年に比べて170%。SS席は完売ということです。この辺は本当にありがたいなと思っています。それから新ユニホームのデザインがたいへんいいものですから、第1次販売の5000枚が完売になりました。やっぱり去年、Jリーグで3位、天皇杯 準優勝、そしてルヴァンカップで創立30年にして初めてカップ戦で優勝できたということの効果が本当に大きいですね。

本名
キャンプの仕上がりは?

仙田社長
トルコで13年ぶりにキャンプを張ったんですけども、シーズン中であってもヨーロッパの強豪チームがたくさん来て、練習試合の相手に不自由しない。初めての対戦相手になりますから非常に新鮮でどうなるかわからない。そういうことで、ぜひスキッベ監督がトルコでやりたいという強い要望だったんです。スキッベさんの監督としての知名度がヨーロッパで高いものですから、13年前とは全く対応が違って、『やっぱりスキッベの率いるチームとやってみてえなあ』というのがあるみたいですね。

本名
すごいですね。

サンフレッチェ広島 仙田信吾 社長
それからワールドカップで特に日本は注目度が高まっていますから、スカウトがたくさん来ていたとうちの強化部長が言っていました。ポーランドやセルビア、トルコといった初めての相手と練習試合をしていますけども、サンフレッチェが展開する前進守備の激しいサッカーが、方向性として本当に正しいんだということが証明されたと思います。1日も休みのない厳しい練習ですけども、これを乗り切って初めてシーズンを1年間戦える体力を養えるんだと監督が叱咤激励しています。

本名
慣れない選手には厳しかったですね。

仙田社長
いや、本当にみんな、音を上げたいんですけど。音を上げたいときにやっぱりベテランの、われわれのレジェンド・青山敏弘 選手が率先垂範、奮闘するもんですから、若手がなかなか音を上げない、上げられないという、いい雰囲気で。これは、このまま宮崎にも通じて、すばらしいキャンプができています。

本名
やっぱり若いチームでもベテランがいるっていう、その存在、大事なことなんですね。

仙田社長
疲れ切ったときだからこそベテランの技術が生きるってことですね。練習試合でもやっぱり 青山敏弘 とか 柴崎晃誠 とか、非常に小気味いい動きをしていましたね。

◇ エディスタ・ラストイヤー 2023シーズンの戦いは

本名
まだまだ負けんぞというところもあるんでしょうね。さて、2月18日、エディオンスタジアムに北海道コンサドーレ札幌を迎えての開幕戦ですが、“エディオンスタジアム広島 ラストイヤー” の開幕です。どんな試合を期待したいですか?

仙田社長
いよいよ開幕ですが、厳しい、苦しい練習は全てこの日のためにコンディションを整えていく、ここでピークに持っていくためということでしたから必ずや、すばらしい攻撃と守備をして勝利してくれると信じています。

本名
最高のスタートを切りたいですよね。2月からリーグ戦。3月からルヴァンカップ。さらにアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場の可能性も残しているということ。社長としても忙しくなりそうですね。

仙田社長
5月の浦和の結果次第なんですけれども、ACLに出場するつもりで準備をしっかりしていきます。スキッベ監督も先発メンバーを事前に今、決めることはしないと言っていますし、去年の実績がそのまま通用しない激しい競争で、いっそうアグレッシブなサッカーに期待をしていただけると思います。

それにしてもサンフレッチェ・ファミリー、いわゆるファン、サポーターはどの選手が調子がいいのか、何でこんなにお詳しいんだろうって。わたしなんかよりよっぽど詳しいですよ。さすがだと思います。いろんなところで情報をゲットされるんでしょうけど、今、ぼくが個々の選手を言うと、ちょっとひいき目で言っちゃいけないんで言えませんけども、やっぱりよく見てもらっているなと思います。ですから、ACLに行ったときはサブ組もしっかり戦力にならなきゃいけないので、そういう意味では底上げができていると思います。

本名
ちょっと前ですけど、サンフレファンがよく集まるお好み焼き屋さんでお昼を食べていたんです。隣りにイケメンの青年がいて、1人で黙々と食べていた。どうも、ただ者じゃないんです。スポーツマンです。後で「ひょっとしてサンフレの選手ですか?」って言ったら「野津田です」って。ものすごく、いい。ハキハキ、キビキビして。

仙田社長
おじいちゃんが(広島・府中市)上下(町)の出身でね。そうなんですよ、いい男ですよ。

本名
そしたら、ほかの人が「ええっ、野津田さん! 握手してください」みたいな感じになりましたね。名前はやっぱり轟いています。そういう選手がどんどん出てきますよ、ことしも。ラジオをお聞きのサンフレ・ファミリーにメッセージをお願いします。

サンフレッチェ広島 仙田信吾 社長
2月1日に初めて新しいスタジアムがメディア公開されました。わたしもそのとき初めてピッチの予定地に立ってみたんですけれども、実はせまいと感じました。それだけ観客席からは臨場感にあふれているわけですよ。

ことしはエディオンスタジアム、本名さんにも言っていただいた “ラストイヤー” です。スタジアムに感謝するさまざまなプランを検討していますし、一方で “新しいスタジアム” がことし中に完成します。わたしたちは8日、(スタジアムの)指定管理者に選ばれました。いっそう気を引き締めて、広島の新たなランドマークを楽しく憩える、ワクワクするスタジアムにすべく努力してまいります。ことしもサンフレッチェへのご支援・応援、そしてご期待をよろしくお願いいたします。
(RCCラジオ「本名正憲のおはようラジオ」2023年2月9日放送より)

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