意識不明の男性、呼吸なく…キックボクシング練習中に突然 冷静なトレーナー、呼吸再開させる「初めて」

金井秀行消防長(左)から感謝状を受け取った角田哲さん=8日、熊谷市原島の市消防本部

 埼玉県熊谷市消防本部は8日、救急業務に貢献したとして、坂戸市在住のジムトレーナー角田哲(すみたあきら)さん(47)に感謝状を贈呈した。

 同本部などによると、1月18日午後5時45分ごろ、熊谷市筑波2丁目の「ビクトリージム熊谷」で、キックボクシングのトレーニング中だった同市在住の60代男性が突然倒れた。男性の意識や呼吸はなく、角田さんは119番して電話で指示を受けながら、胸骨圧迫を実施した。救急隊到着後、男性の心拍と呼吸は再開し、現在も病院に入院中だが、命に別条はないという。

 同本部で角田さんに感謝状を手渡した金井秀行消防長は「適切かつ迅速な応急処置で、多大な貢献だった。今後も不測の事態には冷静な判断と迅速な処置をお願いしたい」と語った。角田さんは「初めての経験だったが、(男性が)無事で良かった。早く退院してもらえれば」と話した。

© 株式会社埼玉新聞社