実は珍しい?激しいライバル関係で「同じ胸ロゴのユニフォーム」

サッカー界では思いのほか少ない、ライバル関係にあるチーム同士の「同じスポンサーロゴ」ユニフォーム。

これには様々な理由が考えられるが、一方で少ないながらもそれが当てはまらないケースも存在する。

ここではそんなライバル同士が、“同じシーズンに同じ胸スポンサーロゴ”を付けて戦ったユニフォームと、そのスポンサー企業をご紹介しよう。

avea

イスタンブール・ダービーで火花を散らすガラタサライとフェネルバフチェは、2000年代前半に同じトルコの携帯電話サービス「avea」のロゴを付けている。

両チームとも「avea」の前身であるスポンサー「aria」ロゴを2000-01シーズンから掲出し、また2010年代には同じ「Türk Telekom」ロゴを付けるなど、チーム同士はライバル関係にありながらも以前は同じ企業とのスポンサー契約が目立っていた。

Estrella Galicia

熱きガリシア・ダービーで有名なセルタとデポルティーボ。両者は2016-17、17-18の2シーズンで同じ胸スポンサーを付けていた。「Estrella Galicia」はスペインのビールブランドだが、両チームの胸に付いているのは同社のノンアルコールビールのロゴマークである。

Terra Mítica

ほぼ隣町の関係にありバレンシア・ダービーで知られるバレンシアとビジャレアル。両者は90年代から2000年代初頭にかけて、バレンシア州のテーマパーク「Terra Mítica」のロゴマークを付けていた。ビジャレアルは1部定着の時期であり、バレンシアはチャンピオンズリーグを2度の準優勝。このロゴデザインは当時の両者ユニフォームの象徴的な存在だったと言える。

Quilmes

アルゼンチンの2大クラブにして最大のライバル関係にあるリーベル・プレートとボカ・ジュニオルスは、共に90年代から2000年代初頭にかけてアルゼンチンのビールブランド「Quilmes」のロゴを付けている。両者によるスーペルクラシコは世界中が注目する一戦であり、その宣伝効果は絶大だったに違いない。

Portugal Telecom

リスボン・ダービーの関係性にあるベンフィカとスポルティングは、90年代から2000年代にかけて胸に「TELECEL」や「Portugal Telecom」など、同じ通信会社のロゴを付ける機会が比較的多かった。「Portugal Telecom」は2つの丸とPTというデザインが独特で、当時は“読み方がわからない”との声も多かったロゴである。

Portugal Telecom

ベンフィカはポルトともライバル関係にあり、両者による一戦はオ・クラシコと呼ばれるナショナルダービーとなる。2000年代前半には同じ「Portugal Telecom」ロゴを付けて激しく戦った。ポルトにとっては、ジョゼ・モウリーニョ監督時代にチャンピオンズリーグを優勝したユニに付けていたロゴであり、ある意味で当時のポルトの象徴的な存在でもある。

Carling

オールドファームと呼ばれるダービーマッチで激しく戦うセルティックとレンジャーズ。両者は2000年代に同じイギリスのメジャーなビールブランド「Carling」のロゴを付けている。

斜めに配するデザインが特徴的で、それぞれのサポーターへの配慮もあってか、その中に描くラインの色はチームによって異なる。ちなみに10-11シーズンは両者とも別のビールブランド「Tennent's」のロゴを付けていた。

ntl:

セルティックとレンジャーズはビールブランドだけではなく、1999年からの一時期はケーブルTVなどのサービスを提供する通信会社「NTL」の独特なロゴを掲出していた。当時はイングランドのニューカッスルもこのロゴを付けていたが、それぞれのチームによって配色は異なる。

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個性的なロゴマークを付けたユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。胸スポンサーには多種多様なデザインがあり、ユニ好きなら見るだけでも楽しいはず!

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