刑法犯少年「最少」127人 少子化や外出減影響か 2022年県警まとめ

 2022年に刑法犯で摘発、補導された長崎県内の20歳未満の少年は127人(前年比16人減)で統計が残る1951年以降、最も少なかったことが県警のまとめで分かった。
 県警少年課によると刑法犯少年が最多だったのは66年の3550人。少子化に加え、携帯電話の普及で外出する機会が減ったことなど少年の生活環境の変化が影響しているとみている。
 刑法犯少年のうち14歳未満の触法少年は4割弱の50人。昨年4月1日施行の改正少年法で規定された「特定少年」に該当する18歳、19歳は31人だった。
 内訳は窃盗犯が75人(6人減)で最多。暴行や傷害などの粗暴犯16人(10人減)、公然わいせつや強制わいせつなどの風俗犯6人(2人減)-など。知能犯は詐欺と横領が2人(3人減)。凶悪犯は1人(増減なし)で放火事件だった。
 特別法犯少年は前年と同数の27人。軽犯罪法違反7人(5人減)、児童買春・ポルノ禁止法違反6人(5人増)、県少年保護育成条例違反6人(3人増)-など。喫煙や飲酒、深夜徘徊(はいかい)などの不良行為少年は1734人(同395人減)だった。


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