ザグレブ・オープンレスリング 吉武(日体大 島原高出身)V 女子65キロ級

シニアの国際大会で初めて金メダルを手にした吉武(日体大3年)=クロアチア・ザグレブ

 世界レスリング連盟のランキングシリーズ第1戦となるザグレブ・オープンは1~5日、クロアチア・ザグレブで行われ、女子65キロ級は吉武まひろ(日体大3年、島原高出身)が制した。吉武は昨年8月のU20世界選手権に続いて、2度目の国際大会優勝。
 吉武は予選リーグ1回戦で昨年の世界選手権3位のマロリー・ベルテ(米国)に6-5で競り勝った。2回戦は昨年のロシア・ヤリギン国際大会を制したエンマ・ブルンティル(米国)に1-3で敗れたが、3回戦は不戦勝。2勝1敗で準決勝に勝ち上がると、インドの選手にTフォール勝ちして決勝に進んだ。最後は再びベルテを2-1で破った。
 吉武は「優勝できてうれしい半面、予選リーグで負けてしまったことが悔しい。シニアの大会で勝ちきる難しさを痛感させられた」と喜びと同時に課題を見つけた様子。今秋開催の世界選手権セルビア大会に「何としても出場して金メダルを取りたい」と今季の目標を述べ、次の大舞台となるアジア選手権(3月28日~4月2日・インド)に向けて「今回の反省を改善し、ステップアップしていく」と意気込んだ。
 女子53キロ級は19歳の藤波朱理(日体大1年)が5試合全てをテクニカルフォール勝ちして優勝。中学時代の2017年9月から続く公式戦の連勝を111に伸ばした。


© 株式会社長崎新聞社