自分見つめ夢考える 延岡で高校生向けSDGsイベント

 自分自身や社会を見つめ直すイベント「みんなで考えるSDGs ACTION! 未来を拓(ひら)く高校生ミーティング」(延岡市主催)は5日、同市の野口遵(したがう)記念館であった。社会起業家でSDGsコンサルティング会社「HI合同会社」代表の平原依文(いぶん)さん(29)=東京都=が講師を務め、市内の高校生約40人が自身の夢について考えた=写真。
 平原さんは、いじめを受けた経験や海外留学などから、人種、性別といった「世界中にある境界線を溶かしたい」という目標を見いだしたと説明。それを成し遂げるため「心のつながりを重視する教育をつくりたい」と夢を語り、自身と向き合う大切さを指摘した。
 その上で「(他人の)意見や情報が入ってきても最後に決めるのは自分。人生のハンドルを自分で握ってほしい」と訴えた。その後、高校生たちはグループに分かれ、それぞれの夢について語り合った。
 延岡高1年の甲斐優莉さん(16)は「客室乗務員になることを目標にしているが、人を笑顔にするのが好きだから目指したいのだということに気付き、夢がより明確になった」と話していた。

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