桃太郎が「どんぶらこ」 JAなす南がトマト出荷

形状やサイズで仕分けされる桃太郎トマト

 栃木県のJAなす南は9日、栃木県那珂川町ブランド認定品にも選ばれている「桃太郎トマト」の2023年産の本格出荷をスタートさせた。

 同JA馬頭トマト部会は桃太郎トマトを30年以上生産。現在は部会員6人が計1.5ヘクタール作付けし、21年産からは甘みと酸味のバランスが良く、病害に強い大玉の品種「桃太郎ホープ」を手がけている。

 この日は那須烏山市熊田の同JA梨・トマト選果場で目ぞろえ会と選果を行い、ベルトコンベヤーに乗ったトマトがサイズ、形状に応じて仕分けされ、手際良く箱詰めされていった。

 6月下旬までに京浜、仙台方面へ約200トンを出荷する予定。益子誠(ましこまこと)部会長(46)は「成育は順調で大きく育ってくれた。燃料代、資材費などあらゆるコスト増が続く中、病気によるロスを少なくし、少しでも収量を上げられるよう管理を徹底したい」と話した。

 

ベルトコンベヤーで運ばれる桃太郎トマト

© 株式会社下野新聞社