かつての相棒と邂逅も ファウラーはフェニックスで4年ぶりVなるか

15回目のフェニックスで復活なるか(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇WMフェニックスオープン 3日目(11日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

最終18番でサンドウェッジのセカンドをピンそば60㎝につけたリッキー・ファウラーは、タップインで沈める前にギャラリーをあおるようなアクションを見せた。「ファンを巻き込んで楽しい時間を過ごすことができるなら、何でもいいんだ」。熱狂する大観衆の中心でバーディフィニッシュを決め、首位と4打差の通算9アンダー6位に浮上した。

当地で2019年につかんだツアー5勝目を最後に優勝から遠ざかる。「ここ数年、なかなか優勝争いに加わることもできなかった。戻ってこられたことは本当にうれしいし、それに浸って楽しむしかない」。この日同組で回ったトム・キム(韓国)のキャディを務めるのは、かつて自らのバッグを担ぎ、すべての勝利をともにしてきたジョー・スコブロン氏だった。相棒との別れも経験しながら、復活への歩みを進めてきた。

左は現在のキャディ。右は元相棒のジョー・スコブロン氏(撮影/田辺安啓(JJ))

2016年大会では松山英樹と4ホールに及ぶプレーオフの末に惜敗。この舞台で喜びも悔しさも味わってきた。「もちろん、この場所でいいプレーができることは分かっている。この雰囲気が好きで、ファンも大好き。だから、できる限り彼らの力を借りたいと思っているんだ」。15回目の出場となる節目のフェニックスで逆転優勝を諦めていない。(アリゾナ州スコッツデール/亀山泰宏)

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