3日目はイタリアメーカーが上位。日本メーカー首位は10番手のマルク・マルケス/MotoGPセパン公式テスト

 2月12日、2023年シーズンのロードレース世界選手権MotoGPクラスのセパン公式テスト3日目がマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、ルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)がトップタイムをマークした。

 2月5~7日にセパンで行われていたルーキーとテストライダーによるMotoGPシェイクダウンテストに引き続き、10日から3日間レギュラーライダーも含めてセパン公式テストが実施された。

 セパン最終日となったテスト3日目は、ドライコンディションで行われたが、残り1時間のところで雨が降り始めたことから、多くのライダーたちがテストを終了した。

 ドゥカティ勢はヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)が15番手だったが、そのほかの7人のライダーはシングルフィニッシュ。上位に食い込んだ。

 マリーニは、2023年から導入されるMotoGP Sprint(スプリント)のシミュレーションをして連続10ラップを周回した後、2度のタイムアタックを行いトップタイムを記録した。ダウンウォッシュダクトを搭載したサイドフェアリングを使用した2台のマシンを走らせたフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は2番手だった。

 次に2023年型RS-GPを駆ったアプリリア・レーシングのマーベリック・ビニャーレスが3番手、アレイシ・エスパルガロが6番手とイタリアメーカーが上位を独占。ふたりは2023年のエアロパッケージを装着したマシンを用意しており、2022年型マシンを走らせたラウル・フェルナンデス(RNF・MotoGPチーム)が11番手だった。

 日本メーカーのトップはホンダRC213Vを走らせたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)で10番手。4台のマシンを用意していたが、この日は2台となり、1番手のマリーニから0.777差の1分58秒666をマークした。チームメイトのジョアン・ミルは12番手、LCRホンダではスプリントのシミュレーションとして連続10ラップをアタックしたアレックス・リンスは18番手、中上貴晶は21番手だった。

 RC16を駆るポル・エスパルガロ(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)は13番手、レッドブルKTMファクトリー・レーシングのブラッド・ビンダーは14番手、ジャック・ミラーは16番手、新しいシャシーが投入されたアウグスト・フェルナンデス(GASGASファクトリー・レーシング・テック3)は22番手だった。

ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)/2023MotoGPセパン公式テスト3日目

 ヤマハ勢は下位に沈んだが、19番手のファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は最多の63ラップを周回したことから、ロングランを行っていたことが伺える。フランコ・モルビデリは続いて20番手、テストライダーのカル・クラッチローは23番手だった。

 ヤマハのふたりは2023年のエンジンを気に入っており、来シーズンに向けてベストな選択だと考えているという。また、次回のテストではシャシーとスイングアームを試す予定だ。

 これでマレーシア・セパンでのテストは終了。セパンでは11月10~12日に第19戦マレーシアGPが開催される。公式テストでは、3月11日から12日に第1戦ポルトガルGPの開催地、ポルティマオことアルガルベ・インターナショナル・サーキットで行われ、その後開幕戦を迎える。

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