デイが復活へ今季最高5位 エース達成のファウラーもトップ10入り

5位で終えたジェイソン・デイ。昨季2試合だったトップ10入りは早くも3度目(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇WMフェニックスオープン 最終日(12日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

元世界ランキング1位のジェイソン・デイ(オーストラリア)が、通算12アンダーで今季自己最高となる5位フィニッシュに入った。2週前の「ファーマーズインシュランスオープン」から2試合連続のトップ10入り。「週初めには自信が持てなかったスイングが、かなりいい感じになってきた。パッティングとショートゲームもいい感じだから、来週に向けて楽しみだよ」と声を弾ませた。

「全米プロ」でメジャー制覇を遂げた2014-15年シーズンには3位に入ったフェデックスカップポイントランキングも徐々に下降し、昨季はランク124位とシード確保のギリギリまで追い込まれた。昨年9月のシーズン開幕から精力的なスケジュールを組む今季はすでにトップ10入りが3試合を数え、復活への階段を上っている。

この日同組で回ったのは、やはりカムバックが待たれるリッキー・ファウラー。テンションが上がったのは、ファウラーが7番(パー3)で決めたキャリア3度目のホールインワンを一緒に喜べたことにとどまらない。

使用するパターは大きく変わったが、グリーン上の復調も好成績を支える(撮影/田辺安啓(JJ))

「リッキーとはデビューした年も近かったし、長い付き合いだからね。彼が何を経験してきたのか分かるし、彼も僕が経験していることが分かるはず。世界最高の選手たちと戦っていると、時には自分を信じられなくなることがある。彼が本当にいいゴルフをしているのを見ることができるのはうれしいことだ」

ともにかつては世界のトップレベルで戦い、低迷期を挟んで再びはい上がろうしている2人だから分かち合える感情がある。ファウラーも今季3度目のトップ10入り。久々の優勝には届かなくても、濃密な18ホールになった。(アリゾナ州スコッツデール/亀山泰宏)

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