みんなにやさしいトイレ 長崎東高生がマップ制作 市内26カ所、調査し評価

田上市長(右)にマップを寄贈する長崎東高3年の3人

 県立長崎東高3年の女子生徒3人が、長崎市内26カ所のトイレを調べ、ベビーチェアの設置状況など項目ごとに評価を付けた「みんなにやさしいながさきトイレマップ」を制作した。今後、観光客ら向けの活用が期待される。
 3人は、川端美晴さん(18)、堤響生さん(17)、友永文佳さん(18)。高校2年の時、「トイレセミナー」をオンラインで聴講し、性差に関係なく使用できるオールジェンダートイレに興味を持った。その後、同市の市民グループ「みんなにやさしいトイレ会議」の竹中晴美委員長の協力を得て、2021年11月から22年11月まで調査し、結果をまとめた。
 マップでは平和公園(松山町)、グラバースカイロード(相生町、上田町)などの市中心部のトイレを網羅した。堤さんのお勧めは、出島メッセ長崎(尾上町)のトイレ。「オールジェンダートイレがあり、きれいで利用しやすい」と話した。
 9日、市役所でマップを受け取った田上富久市長は「自分たちで調べたということが一番大事。高校生が歩いて調べて作ったマップをたくさんの人に知ってほしい」と話した。

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