佐世保・万津町に活気を! 長崎県立大生が古着販売イベント 公会堂からにぎわい創出へ 

にぎわいの拠点づくりの第1弾として学生が企画した古着販売イベント=佐世保市万津町

 長崎県立大佐世保校の学生が、佐世保市万津町を活性化させるプロジェクトに取り組んでいる。高齢化が進み、地域の行事が減っている一帯に若者のアイデアでイベントを企画。町公会堂を拠点に自治会と共存したにぎわいを創出し、“再生”を目指していく。
 佐世保港に程近い万津町はおしゃれなカフェやショップがあるエリア。一方、町内の住民は高齢化が進み、地域の行事が中止になるなど「活気が失われつつある」という。
 再生の拠点とするのは、自治会が所有する町公会堂。かつては自治会の会議や飲み会の場となり、町内の人たちが集いにぎわいの中心だった。だが、高齢化に伴い徐々に町内の人たちの足が遠のいているという。
 自治会と公会堂のあり方を模索している一般社団法人「REPORT SASEBO」(中尾大樹代表理事)の呼びかけに、県立大経営学科の田代智治准教授のゼミの2~4年生が応えた。第1弾として学生が5日、古着販売イベントを実施。「公会堂のレトロな雰囲気」を活用した古くて新しい空間に、多くの若者が集まった。
 同科2年の鶴山すみれさん(20)は「万津町全体で楽しめる地域にしていきたい」と意気込む。学生らは今後、公会堂でのイベントを計画し、年齢に関係なく地域の人たちが集まる場所を目指していく。


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