<金口木舌>次世代への贈り物

 今日はバレンタインデー。英語圏では「Be My Valentine」(私の特別な人になってくれる?)と手紙を添えてプレゼントを渡す習慣がある

▼2008年のバレンタインデーを前に、石垣島でチョコを配ったのは当時の千葉ロッテマリーンズのバレンタイン監督。06年に春夏連続で甲子園出場を果たした八重山商工高校のエース、大嶺祐太さん(34)をドラフト1位で指名した

▼「今、成績についてあれこれ言うつもりはない。全ての瞬間を楽しんで」。バレンタイン氏は卒業後に島を出る大嶺さんに優しいまなざしを向けた

▼昨年12月、石垣島で大嶺さんの引退試合が催された。八重山商工時代の監督、伊志嶺吉盛さん(69)も駆け付け「16年間もプロで活躍できたのはチームにかわいがられたからだ」と目を細めていた

▼母校にブルペン施設を贈ったこともある大嶺さんはプロ経験者が国内の高校、大学で指導できる資格を取った。プロを目指す若者を育てる日も来るだろう。その時、自らの経験は次世代へのプレゼントとなる。

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