「ビールの祖」コープランド氏に献酒 横浜で121年忌

墓石に献酒するキリンビールの佐藤横浜支社長(右)と九鬼横浜工場長=横浜市中区の横浜外国人墓地

 「日本ビール産業の祖」として知られるウィリアム・コープランド(1834~1902年)の121年忌となる11日、横浜市中区の横浜外国人墓地で墓前祭が行われた。横浜発祥のキリンビール(東京都)の関係者や親族らが、故人の遺徳をしのんだ。

 同社の佐藤俊雄横浜支社長や九鬼理宏横浜工場長、スプリングバレーブルワリー(同)島村宏子社長、コープランドと共に眠る妻ウメの弟の孫、勝俣力さんなど約30人が参列した。佐藤横浜支社長は「横浜にブルワリーを造り、日本のビール産業に大きく影響を与えた。(コープランドの)思いを引き継ぎ、これからも皆さまに寄り添えるビールをお届けしていく」とあいさつ。九鬼横浜工場長と共に墓石に献酒した。

 コープランドは1870年、横浜・山手にビール醸造所「スプリングバレー・ブルワリー」を開設。跡地に建てられた外国人経営の醸造所が「キリンビール」の銘柄で製造・販売を始め、同社の源となった。

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