延岡西日本マラソン 江島(三菱重工)健闘3位 佐藤(早大)が初V

2時間11分27秒で3位に入った江島(三菱重工、左)と2時間13分40秒で7位の吉田(三菱重工)=延岡市

 第61回延岡西日本マラソンは12日、宮崎県延岡市役所前発着コースで行われ、延岡市出身で初マラソンの佐藤航希(早大)が2時間11分13秒で初優勝を飾った。長崎県勢は江島崚太(三菱重工、諫早高出身)が2時間11分27秒で3位、この大会3度優勝の松尾良一(旭化成、大村城南高出身)が2時間11分53秒で5位、吉田裕晟(三菱重工、諫早高出身)が2時間13分40秒で7位に入った。
 コロナ禍の影響で3年ぶりの開催となったレースは、村山謙太(旭化成)が30キロ過ぎに先頭集団から抜け出したが、40キロ手前で佐藤がスパートをかけて追い付き、一気に突き放した。江島も一時2位まで浮上したが、最後は1秒差で村山に及ばなかった。

◎江島「最低限の結果」 成長誓う

 三菱重工の江島が自己ベストを3分25秒更新する2時間11分27秒で3位、実業団5年目で初マラソンの吉田も2時間13分40秒の7位と健闘した。黒木監督は「2人ともいい練習を積んでいた。成果という収穫、駆け引きという課題が見つかった大会」とレースを振り返った。
 2人は30キロ付近まで先頭集団でレースを展開。少しずつ脱落者が増えていく中、江島は「37キロで勝負を仕掛ける予定だった。まだ余裕があった」と最後まで先頭を見据えて走り抜いた。レース後は「最低限の結果。今のままでは上では戦えない」と満足していなかったが、これからに期待ができる走りだった。
 吉田は「前半に足を使い過ぎた」と終盤に失速したが、ペースを崩さないようにリズムを意識して粘走。「しんどいときにどう走り抜くか。練習から自分と向き合い、今後に生かす」とさらなる成長を誓った。


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