広島市の本通りで「マルシェ」が開催されました。「商店街ににぎわいを」と、工夫をこらす人たち…。当日の様子に密着しました。
この日、広島市中区の本通商店街では、あるイベントの準備が進められていました。
その名も「広島本通ウーマルシェ」です。
貴船桃佳 記者
「アーケードには個性豊かなブースが立ち並び、多くの人でにぎわっています」
目的は、商店街の魅力発信とにぎわいづくりです。去年に続く2回目の開催で、新型コロナの状況が落ち着いてきたことなどもあり、ことしは開催日を土曜・日曜の2日間に増やし、去年はなかった飲食店ブースも出店します。
「ウーマルシェ」の「ウー」はデンマーク語で「島」という意味があります。本通商店街のそれぞれの店舗を優れた商品がある宝島にたとえて名付けたそうです。
こちらは、こだわりの小物を扱う「べっぴん店」という店のブースです。
ふだんの店内はこんな様子…。かばんや財布・靴などが並んでいます。
この日のブースでは、「マルシェらしさ」を意識したというランタンやポータブルバッテリーなどのアウトドア用品が並べられました。
べっぴん店の店主で、マルシェの実行委員長でもある渡部さんは、イベントを、世代や性別を問わず楽しめるものにすることを目標にしていました。
べっぴん店 渡部大輔 さん
「写真を撮ってもらったり、物販店舗や飲食店でゆっくりお買い物を楽しんでいただけたら」
こちらは、本通商店街で長年、婦人服の販売をしてきた「マルエス原田」のブースです。
いつもの店舗には、1着1着、ていねいに仕立てられた洋服が並び、訪れるのは年配の女性客が中心だといいます。
しかし、マルシェには若い世代が集まることが期待できることから、商品ラインナップにも工夫をこらしたそうです。
マルエス原田 原田洋平 さん
「本通にこんなお店があったんだなと知るきっかけを作っていただきたい。知ったうえで実際の本通りのお店に遊びに来てもらえたらうれしいです」
ほかにも木のおもちゃや手作りアクセサリー、スイーツや有機野菜など並んだブースは30近く…! 子どもから大人まで幅広い年代の人が思い思いに買い物を楽しんでいました。
訪れた人たち
「ビールを売っていたので、飲みたいなと思って、ちょっと買っちゃいました」
「ふだん食べないものが置いてあるから、あっ、こんなのあるんだって。また来てみたいと思いました」
マルシェ開催中は、インスタグラムで生配信し、それぞれのブースの商品を紹介していきました。
マルエス原田 原田洋平 さん
「インスタライブ自体初めてやることで、いろいろ戸惑ったんですけど、このマルシェの雰囲気を来れなかった方にも体験してもらえたのはよかったと思う」
べっぴん店 渡部大輔 さん
「毎年できるようになったら、それも1つの文化だったり、祭りごとというところになっていくので、継続して続けていくところにも注力していきたい」
商店街のにぎわいづくりへの挑戦は、これからも続きます。