「手際よく作業を」 雪で走行不能 JAF隊員がサポート訓練 寒波で出動多発

雪で動けなくなった車を救出する技術を向上させようと、JAFの隊員が4年ぶりに訓練を実施しました。

「ただいまより2022年度 第1回 雪上研修を開始します」

まだ雪が残る広島・廿日市市 吉和にある「もみのき森林公園」です。訓練をしたのは、中国地方のJAFでロードサービスを担当している若手を中心とした隊員7人です。

貴船桃佳 記者
「今、こちらで行われているのが、大雪時を想定したチェーンの装着訓練です」

JAFは、雪で車を動かせなくなったときに、安全に引きだしたり、布製チェーンを装着したりするサービスを提供しています。13日は、サービスに出動する際に必要な冬用チェーンをタイヤに巻く訓練などが行われました。

JAF 広島支部 田川青空 さん
「雪の作業になるとお客さまもすごい待ってしまうことになるので、手際よく作業できるようにがんばりたい」

JAF 広島支部 牧野恭平 さん
「自分たちが事故をしていると、お客さんの所にも行けないので、まず自分たちが安全に行けるようしっかり対策していきたい」

記録的な寒波となった先月24日から28日にかけて、JAFのロードサービス出動件数は、中国地方で2244件、広島県内では746件に上りました。

特に広島市では、ノーマルタイヤの車が団地や急な坂道で滑って動かなくなり、レッカーでのけん引が必要となるケースが多発したといいます。

JAF 広島支部 事業課事業係 渡邊伸一 係長
「たまたま、ここ2~3年は雪がなかったので訓練が中止になったり、コロナでできなかったりということがあったので、4年ぶりにはなるんですけど、お客さまにしっかりと安全な作業ができるようにしてもらいたい」

今回の訓練は、13日とあす14日の2日間実施され、研修をした隊員たちは1人で冬場のロードサービスに出動することになっています。

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