「6人の日本人選手」大地震被害のトルコでプレーした貴重な選手たち、覚えてる?

先日大きな地震のために甚大な被害を受けてしまったトルコ。サッカーもその影響を受けており、クラブの撤退などが行われると言われる。

今回は、そのトルコリーグでプレーしたことがある貴重な日本人選手6名を振り返ってみよう。

稲本潤一

所属したクラブ:ガラタサライ

シーズン:2006~07

成績:25試合0ゴール

2002年の日韓ワールドカップで英雄になった稲本潤一。当時はアーセナルに所属していたものの、世界最強クラスのチームの選手層に阻まれ、出場機会は少なかった。

その後フラムへのローンを経てWBAへと完全移籍し、さらにカーディフ・シティへの貸出も経験。そして2006年ワールドカップを終えたあとに退団し、イングランドを離れてトルコの名門ガラタサライに加入している。

チャンピオンズリーグでは1ゴールを決めるなど主力の一人になったものの所属したのは1年のみで、その後はドイツ・ブンデスリーガのアイントラハト・フランクフルトへと移籍している。

細貝萌

所属したクラブ:ブルサスポル

シーズン:2015~2016

成績:20試合0ゴール

現在ザスパクサツ群馬に所属している細貝萌。浦和レッズの中心的なボランチとして活躍したあと、2010年末にバイヤー・レヴァークーゼンと契約してドイツへと渡った。

それから2部のアウクスブルクへとローン移籍を経験。レヴァークーゼンへの復帰、さらにヘルタ・ベルリンへの移籍などドイツ・ブンデスリーガの複数クラブでプレーした。ただ2014-15シーズンは出場機会が減少したこともあり、2015年夏にトルコのブルサスポルへと貸し出された。

トルコリーグでは20試合に出場したものの、1年でドイツへ復帰しシュトゥットガルトへと加入している。

瀬戸貴幸

所属したクラブ:オスマンルスポル

シーズン:2015~2016

成績:7試合0ゴール

ルーマニアリーグで実績を積み重ねた瀬戸貴幸。アストラ・ジュルジュで長くプレーし英雄的な存在になっていたが、2015-16シーズンにトルコのオスマンルスポルへと移籍することが発表された。

ただ、半年間でリーグの出場数は7となかなか難しい状況となり、半年後にアストラ・ジュルジュへ復帰。再びルーマニアに戻り、同国リーグにおける外国人選手の歴代最多出場数記録を更新している。

その後一度ヴァンフォーレ甲府と契約して帰国したものの、2019年にはラトビアへ移籍し、さらにアストラ・ジュルジュへ再復帰。2021年にはペトロルル・プロイェスティへ加入し、37歳になった現在もルーマニアで活躍している「実は凄い海外日本人レジェンド」である。

長友佑都

所属したクラブ:ガラタサライ

シーズン:2018~2020

成績:47試合2ゴール

明治大学から特別指定でFC東京に加入し、それからわずか1年半でワールドカップに出場。その活躍が認められ、イタリア・セリエAのチェゼーナと契約して海外に進出した。そしてその半年後にはインテルへとステップアップする。

長くイタリアの強豪で戦い続けたものの、2017年末には出場機会が減少したためにトルコのガラタサライへとローン移籍。すぐにポジションを確保するとリーグ優勝に貢献し、FIFAワールドカップ・ロシア2018にも出場することに成功した。

2020年の夏には外国人枠の問題で退団しなければならなくなったものの、トルコでは最も活躍を見せた日本人選手であるといえよう。

香川真司

所属したクラブ:ベシクタシュ

シーズン:2019

成績:14試合4ゴール

先日日本に復帰することが決まった香川真司。半年だけという短い期間であるが、トルコリーグでプレーした経験を持っている選手の一人だ。

ボルシア・ドルトムントでブレイクしたあと、マンチェスター・ユナイテッドで2年を過ごしてドイツへ復帰。しかし徐々に出場機会が減少したため、2019年1月にトルコの名門ベシクタシュへとローン移籍することになった。

実質的には3ヶ月位しかプレーしなかったが14試合で4ゴールを決めるなど活躍したが、完全移籍はせずに退団。その後レアル・サラゴサ、PAOKテッサロニキ、シント=トロイデンを経て今年日本へと復帰している。

中島翔哉

所属したクラブ:アンタルヤスポル

シーズン:2022~

成績:9試合0ゴール

一時は日本代表の中心的なアタッカーであった中島翔哉。FC東京から2017年に加入したポルティモネンセではゴールとアシストを量産し、リーグで最もエキサイティングなアタッカーとして高い評価を得た。

しかし2019年の冬にカタールのアル・ドゥハイルへと3500万ユーロというとてつもない額で移籍し、しかもその半年後に半額以下でFCポルトへ移籍するという謎めいたキャリアを描き、さらにそこではなかなか出番を得られず。新型コロナウイルスのパンデミック中にもチームと同行しないことが多くなり、2021年1月に貸し出されたアル・アインではいきなり大怪我…。

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とてつもなく不幸な時間を過ごしたあと、ポルティモネンセへの復帰でようやく復調すると、昨年夏にトルコのアンタルヤスポルへと移籍している。デビュー戦ではいきなり退場してしまったが、その後はレギュラーとしてプレーしている。

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