パドレスがソトを左翼へコンバート タティスJr.は右翼起用が有力に

日本時間2月15日、パドレスのボブ・メルビン監督はフアン・ソトを直近2シーズン守っていた右翼からメジャー最初の3シーズン守っていた左翼に再コンバートすることを明言した。これにより、20試合分の出場停止処分が残っているフェルナンド・タティスJr.は戦列復帰後、右翼手として起用される可能性が高くなった。メルビン監督は右翼手としての起用を明言していないものの、タティスJr.はアリゾナ州の球団施設で右翼のポジションでフライを捕る練習を行っており、遊撃から右翼へのコンバートが確実となっている。

パドレスは昨季タティスJr.が故障と薬物規定違反の出場停止処分でシーズンを全休したため、金河成(キム・ハソン)を正遊撃手として起用。ところが、今オフにレッドソックスの正遊撃手として活躍していたザンダー・ボガーツを11年2億8000万ドルの超大型契約で獲得したため、キムが遊撃から二塁、正二塁手のジェイク・クロネンワースが一塁へ押し出される形となり、タティスJr.のポジションは未定となっていた。

ソトは右翼から左翼への再コンバートには前向きだったものの、「複数のポジションを行き来するよりも1つのポジションに固定してほしい」と希望しており、メルビン監督はその希望に沿って、ソトを左翼に固定することを決めたとみられる。メルビン監督は「ソトには左翼の守備に取り組んでもらう。左翼という1つのポジションに固定するつもりだ」と話している。

一方、タティスJr.は右翼に固定されるわけではないようだ。右翼がメインとなることは間違いないが、タティスJr.は右翼以外のポジションの守備練習にも取り組んでいる。ソトの休養時に左翼に入ったり、ボガーツの休養時に遊撃に入ったり、相手先発投手が左腕のときにはトレント・グリシャムに代わって中堅に入ったりするケースも出てくるだろう。メルビン監督はタティスJr.について「彼はただフィールドに出てプレーし、チームに貢献したいだけなんだ」とコメント。タティスJr.自身もポジションを問わず、求められた場所でプレーすることに前向きな姿勢を示しているようだ。

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