ネコ局長「ふくすけ」です 那須塩原の郵便局に初出勤【動画】

「猫局長」のふくすけ

 年金支給日の15日、栃木県那須塩原市豊町の黒磯郵便局に「猫局長」がお目見えし、現金を引き出しに来たお年寄りが特殊詐欺被害に遭わないよう見守った。

 “出勤”したのは那須塩原市、会社員藤田紗央理(ふじたさおり)さん(32)方の「ふくすけ」。同郵便局が飼育放棄や迷子などで保護された犬猫の里親募集を呼びかける掲示板を設置、活動のシンボルとして猫を募集し、昨年11月、局長に委嘱された。

 ふくすけは午前9時ごろから約1時間、ATMコーナー前に置かれた専用の座布団に鎮座。局員や那須塩原署員が被害防止を呼び掛けるチラシをお年寄りに配布する様子を見守った。

 人懐っこい性格で、同郵便局を訪れた人たちを警戒する様子もなく、時折なでられたり、写真を撮られたりして触れ合った。職務を終えると、局長室の椅子でゆっくりとくつろいでいた。

 ふくすけは、雄で推定7歳。藤田さんの知人の家に迷い込んだ猫を引き取ったという。同郵便局の大島良浩(おおしまよしひろ)局長(57)は「怪しい電話を受けた時にふくすけ局長を思い出して、詐欺を警戒してもらえれば」と話した。

郵便局を訪れた人たちと触れ合う「猫局長」のふくすけ

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