「最後の行事をいいものに」広島市の小中学校 マスクなしの卒業式を通知 

この春の卒業式について広島市教育委員会は、「式典全体を通じてマスクをはずすことを基本とする」という方針を明らかにしました。

政府の方針を受けたもので、広島市立の小中学校など232校に通知されました。それによりますと、児童・生徒と教職員は、卒業式の入退場や卒業証書授与など、式典全体を通じてマスクをはずすことを基本とします。

ただ、国歌・校歌斉唱などの際や卒業生が感謝の言葉などを語る「呼びかけ」の際は、マスクの着用など感染症対策を求めるということです。

また、来賓や保護者にはマスクの着用を求めるとしています。

一方、感染への不安からマスク着用を希望したり、健康上の理由でマスクを着用できない児童・生徒もいることから、教職員がマスクの着脱を強要しないよう呼びかけています。

まもなく卒業式を迎える中学3年生は、入学したときからマスク生活を余儀なくされてきました。

広島市立幟町中学校 金川勉 校長
「小学校の卒業式から中学校に入学して、すぐ2か月ぐらいで臨時休業になり、本当に1年目は、ほぼほぼ行事ができない状況だった。食事の際はマスクをはずして食べているので、顔を見たりとかはあろうかと思うが、(卒業式は)最後の大きな行事ということで、いいものにしていきたいと思っている」

広島市立の中学校では、来月8日に卒業式が行われます。また、県教委も高校や特別支援学校を含むすべての県立学校に同様の通知をするということです。

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