県内で最も早い卒業式 活水高 117人笑顔で巣立つ

笑顔で証書を受け取る卒業生=長崎市、活水高

 長崎市宝栄町の活水高(大岩厚校長、345人)で15日、県内の高校で最も早い卒業式があり、117人が証書を受け取った。
 新型コロナ禍で毎日の礼拝に集うことや賛美歌を歌うこともままならなかった3年間。式では全節を歌えるよう、壇上以外はマスク姿で、3年ぶりに保護者も出席した。
 卒業生代表の尾崎由芽さん(17)は、入学直後に始まった自宅学習期間や修学旅行の中止などに触れ「心は強く結び付いた3年間。進む道はそれぞれでも、置かれた場所で美しく咲くようしっかり歩んでいく」と謝辞を述べた。伝統の「魂(たま)ゆずり」では白と空色のリボンを手桶(たおけ)に結び、在校生に引き継いだ。
 1979年から続いた普通科音楽コースは本年度の6人が最後の卒業生。片渕花音さん(18)は「まっすぐ音楽に向き合う仲間と過ごせた」と感謝の言葉を口にした。


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