観光バス横転は“フェード現象”原因と警察結論づけ「車体に異常なかった」バスメーカーが報告=静岡県警

2022年10月、静岡県小山町の「ふじあざみライン」で観光バスが横転し29人が死傷した事故で、バスのメーカーが「車体に異常はなかった」と警察に報告していたことが分かりました。

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小山町の観光バス横転事故現場

この事故は2022年10月13日、静岡県小山町須走のふじあざみラインで、観光バスが横転し女性客1人が死亡、10人が重傷、18人が軽傷を負ったものです。

横転したバスを製造したメーカーが、この車体に搭載されていたシフトチェンジ、エンジン、ブレーキ、アクセルペダルの記録装置を解析した結果、性能・作動確認ともに問題は認められず、「バスに異常はなかった」と警察に報告していたことが分かりました。

警察はこの報告を踏まえ、今回の事故の原因については運転手がフットブレーキを多用しブレーキが利かなくなるフェード現象が起きたものと結論付けました。

この事故をめぐってはバスの運転手が逮捕・送検され、その後、処分保留で釈放されていますが、警察は現在も捜査を続けています。

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