現代自動車が米で830万台に無償安全措置 盗難激増に対応も根本解決は無理?

現代自動車と起亜自動車が米国で盗難防止のためのソフトウェア無償アップグレードを実施する米国高速道路交通安全局(NHTSA)は14日、「約380万台の現代車と450万台の起亜車両のソフトウェアアップデートが行われるだろう」と明らかにした。

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今回の措置によって去る2021年からSNSなどを通じて米全域に拡散した「キアチャレンジ(KIA CHALLENGE)」が止まるか関心が集まる。 起亜チャレンジはイモビライザーが適用されていない現代起亜車の窃盗を撮影したトレンドであり、多くの現代・起亜車所有者が被害にあっていた。

米国の若者らが窃盗を行い逃げる様子などをTikTokなどに投稿し、現代・起亜車の盗難事故が急増。一部の被害者が集団訴訟を提起し、さらには米国の自動車保険会社が現代・起亜車の保険加入を拒否する動きにまで発展した。一部では拡散する「キアチャレンジ」の被害で現代・起亜車が米国内で販売量が低下する懸念まで出ていた。

今回、現代車と起亜は根本的な対策としてソフトウェアアップグレード方法を選択した。 アップグレードが終わると、これまでUSBケーブルなどで簡単に盗めた行為が不可能になると期待される。 現代車は鍵でドアをロックすればエンジン遮断機能が活性化され、許可されたキーでなければ始動ができなくなると説明した。

今回の無償アップグレードは、まず、アバンテ(2017~2020年)、ソナタ(2015~2019年)、ベニュー(2020~2021年)の計100万台について優先適用すると明らかにした。 2021年11月以降、現代車と起亜モデルにはイモビライザーが基本適用されているが、それ以前は適用されていなかった。

アップグレードが完了した車両には、盗難防止システムが適用されたことを知らせるステッカーが付着される。 しかし、イモビライザー使用ではない車両モデルはソフトウェアのアップグレードが不可能であり、盗難が完全にストップするのは難しいとみられる。

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