22年の犯罪、詐欺の7割がネット関連

特区政府保安局は2月14日、2022年通年の犯罪統計を発表した。同日付政府公報によると、22年に香港で起きた犯罪件数は前年比8・7%増の7万48件だった。検挙率は35・2%だった。犯罪件数が上昇した主な原因は、詐欺事件が8000件余り増えたことによる。詐欺事件は、前年比45・1%増の2万7923件に上り、このうち7割以上がインターネットに関わる詐欺だ。内訳は、ネットショッピング関連が8735件、就活詐欺が2996件。投資詐欺は同40%増加し2850件、電話詐欺は2倍近く増えて2831件だった。被害額は投資詐欺では18億ドル余り、電話詐欺では10億ドルに上るという。その一方で、暴力、性犯罪、恐喝、破壊行為、深刻な違法ドラッグ、強盗、車上荒らしは減少が目立った。空き巣は1969年から始まった統計史上最も少なく、人身傷害、殴打、ひったくり、スリは1997年以降では最も少なかった。殺人事件は前年同期よりも7件増えて30件発生したが、うち15件は家庭内暴力など親族間で起きた事件だった。これら殺人事件はすべて解決済みだという。

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