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2023年2月16日に公開された動画ではゲストに日本共産党参院議員の井上哲士氏をお招きし、松竹伸幸氏の除名問題や共産党が掲げる平和外交について語っていただきました。
武器を持たずに日本を守る方法とは?
【このトピックのポイント】
・松竹氏の除名について井上氏「党首公選制を否定するものではない」党の規約違反が除名の理由か
・志位氏が長く委員長を務めることに対し井上氏は「問題だとは思っていない」と肯定的。志位氏の柔軟な考えを高く評価
・岸田政権の安保3文書や敵基地攻撃能力について井上氏「軍拡の悪循環」平和外交の重要性に言及
井上氏のプロフィールは以下の通りです。
サッカー国会議員チームに所属し、2006年に行った韓国の国会議員チームとの試合では優秀賞を獲得するほどの腕前とのことです。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして井上氏に回答していただきました。
「党首公選制」ってどこがダメなの?
2月6日、共産党は党首公選制の導入を著書で訴えた党員の松竹伸幸氏を除名処分としました。
松竹氏の除名について井上氏は「党首公選制を否定するものではない」とのこと。党首の選出方法については「それぞれの党がそれぞれの考えでやればいいこと」とコメントしました。
共産党は党内で議論を重ね決定したことは党員全体で実践することを重んじています。党の決定と異なる意見を外部に発信したことで国民からの信頼を損ねることにつながる、というのが今回の除名の理由のようです。
井上氏「勝手に違う意見を外でバンバン言っちゃうと政党としての責任を果たせない」
共産党は党員による直接選挙ではなく、代議員による選挙で中央委員会を選出し、さらに中央委員会による互選によって党幹部を選出しています。この選出方法についても根底には「みんなで決めた方針をみんなで実行する」という共産党の考え方がある、と井上氏は語りました。
現在、志位氏が共産党委員長に就任して23年目になります。1人の人間が長く党首として居続けることによる組織の弊害についてMC鈴木が尋ねると、井上氏は「短くてもダメな人はダメ。それ自体が問題だとは思っていない」と返しました。
井上氏によると、志位氏は2022年の参院選でジェンダー平等を柱に据えたり、安保法制成立の折には野党共闘に踏み出したりするなど、柔軟な考えをもった人物とのこと。「厳しい時代もあったけど、本当に大きな力を発揮されている」と評価しました。
戦争の時代で日本が巻き込まれない方法は?
安全保障政策において、共産党は与党とは異なる考え方をとっています。
井上氏は共産党のスタンスについて「憲法9条をお守りだとは思っていない」「憲法9条に基づいた積極的な平和外交をすることが大事」とコメントしました。
一方で岸田政権は2022年末に安保3文書を閣議決定し、敵基地攻撃能力について明記しています。
井上氏は国会で明らかになったトマホークや極超音速兵器などを挙げ、「こういう装備を持つと相手国は脅威を感じてしまう。そうすると結局軍拡の悪循環になっていく」とコメントしました。
武器を持つことでかえって攻撃されるリスクが高まると井上氏は指摘します。では、武器を持たずに日本を守る方法はあるのでしょうか。
井上氏はロシアのウクライナ侵攻について「外交の失敗」と表現。軍拡のぶつかり合いによって引き起こされたものだと言及します。
一方で東南アジアではかつては戦争をしたこともある国同士が平和友好条約を結びASEANとしてまとまっています。井上氏によるとASEANでは年間1,000回もの会議が行われ、それが国家同士の友好関係につながっているとのことです。
井上氏「どんな小さなことでも話し合いをすることで戦争にしない、非常に安定した地域になっている」
ASEANのような関係性を東アジアでも展開することで「戦争を未然に防ぐことができる」と井上氏は語りました。
動画本編はこちら!
共産党が掲げる平和外交の展望とは?どうやって日本を守る?
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