17日に行われる川崎フロンターレ対横浜F・マリノスで開幕する、2023シーズンの明治安田生命J1リーグ。
ここでは今季のJ1リーグ・全18チームのユニフォームから、独断と偏見で「デザインが最高にかっこいいユニフォーム」10着を選んでみたのでご紹介したい。
湘南ベルマーレ
湘南ベルマーレ 2023 Penalty ホーム
2023年はJリーグ参入決定から30周年のメモリアルイヤー。そんな節目の年のユニフォームは、初めてJリーグを戦った1994年のベルマーレ平塚時代のユニフォーム(ダイヤストライプ)にオマージュを込めたデザインだ。
キットデザインのコンセプトは大変素晴らしく、それだけに両鎖骨スポンサーロゴのバランスの悪さが残念でもったいない。
浦和レッズ
浦和レッズ 2023 Nike アウェイ
今季のアウェイユニフォームは1993年のキットに触発された襟付きで、93年と94年のリーグ戦アウェイキットのスカイブルー(水色)が復活。濃淡ブルーによるコンビネーションが絶妙な配色だ。
これは浦和のみならず他のNike契約チームにも共通することだが、鎖骨スポンサーの位置はラグランスリーブのラインを回避したためかエンブレムがやや下がりめで、見た目のバランス的に少々気になる。
アビスパ福岡
アビスパ福岡 2023 Yonex ホーム
“アビスパ福岡の魂”が宿るネイビーを基調に、サブカラーの縦ストライプで「統率の取れた力強さ」を表現したデザイン。前身である藤枝ブルックスの藤色も忘れずに使用する。
背面首元には今回も博多織の代表的な“博多献上模様”を取り入れているが、この柄模様をもう少し大胆に使った博多感の強いキットデザインも是非見てみたい。
FC東京
FC東京 2023 New Balance ホーム
今季のデザインは「過去と未来」「アナログ(リアル)とデジタル」「スポーツ」「ライフスタイル」がそれぞれ交差するイメージ。そこに90年代ストリートファッションからインスパイアされたデザインを取り入れる。
襟付きの理由も90年代のサッカーユニフォームを意識したもの。欧米サッカー界ではトレンドとなっている“90年代回帰デザイン”である。
ガンバ大阪
ガンバ大阪 2023 hummel ホーム
新たにhummelがサプライヤーとなった2023ユニフォーム。伝統の“青黒のストライプ”を継承し、「青と黒の誇り」「青と黒の戦士」でガンバ大阪そのものを表現した。
最初のユニフォームというとでhummel側には大きなプレッシャーもあったと思われるが、ガンバらしさとhummelらしさを両立させた見事なデザイン。今後の課題は、意外と難しそうな白地のエンブレムの“置き方”だろうか。
川崎フロンターレ
川崎フロンターレ 2023 Puma アウェイ
落ち着きのあるアイボリー系を採用したアウェイユニフォーム。デザインは、1997シーズンのホームキットのストライプ柄と、J1昇格を決めた2004シーズンのアウェイキット(斜めストライプ)を元にアレンジしたもの。
基本的にはホームと同じデザインなのだが、同系色を使うことで主張しすぎないストライプがお洒落。ラウンドネックもレトロ感があり、人気の一着となりそうな予感が漂う。
京都サンガ
京都サンガF.C. 2023 Puma ホーム
Pumaのグローバルコンセプト『CELEBRATING THE ROOTS』に基づくデザイン。エンブレムに描いている鳳凰を大胆に配置し、京都の街並を思わせる半々の2トーンで構成する。
2022モデルから引き続き、胸スポンサーロゴは英語表記の「KYOCERA」を採用。濃淡パープルも京都らしい色合いで、ストレートに格好よいと思わせるデザインだ。
横浜FC
横浜FC 2023 Puma アウェイ
横浜FCとPumaが初めてタッグを組んだユニフォーム。ホームと共通のデザインで、ボーダーとストライプを掛け合わせた独創的なパターンで「クラブとサポーターの融合」を表現している。
HAMABLUEを基調としたホームも好デザインだが、アウェイはホワイトとブルーのコンビネーションが絶妙。フランスの名門マルセイユのユニを彷彿とさせる美しさである。
横浜F・マリノス
横浜F・マリノス 2023 adidas ホーム
今季のデザインテーマは『TRICOLORE BANDERA』。ゴール裏でサポーターがトリコロールのバンデーラを掲げてチームを応援する姿をクラブの象徴とし、赤・白・青のバンデーラをイメージしたストライプをセンターに走らせる。
近年の定番となっているスタイリッシュ路線を継続。デザインテーマにバンデーラは決して目新しいものではないが、それをパリ・サンジェルマンのように中央縦ストライプで表現したセンスが素晴らしい。
北海道コンサドーレ札幌
北海道コンサドーレ札幌 2023 Mizuno ホーム
クラブ発足27周年ということで、前後合わせて27本のストライプをデザイン。その中に雪の結晶や森の木々など、北海道を代表するモチーフを落とし込んでいる。胸部には北海道の地図を赤黒で配置。
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今季も引き続き「シンプルな格好良さ」を追求した印象で、良い意味でMizunoらしくないデザイン。各部ロゴマークをホワイトで統一し、レッド/ブラックのストライプともしっかりと調和のとれた見事な一着だ。