1万7820円を上限に助成、川越市がHPVワクチン任意接種で 小6~高1女子が対象 25年3月末まで

川越市役所=川越市元町

 埼玉県川越市は、子宮頸(けい)がんを防ぐヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの任意接種を受けた市民を対象に、助成制度を開始する、と発表した。申請受け付け期間は、2025年3月末まで。

 HPVワクチンは小学校6年生から高校1年生までの女子を対象に、13年から公費負担で無料となる定期接種が始まったが、全身のしびれなどの症状の報告が相次ぎ、厚生労働省は同年6月に積極的勧奨を中止。22年4月から積極的勧奨を再開している。

 国はこの間に対象年齢が経過してしまった人を対象に、救済措置の無料接種を行っているが、市は既に自費で接種した市民に1回当たり上限1万7820円を助成する。助成を受けられるのは、1997年4月2日から2005年4月1日までに生まれた女子。2価または4価ワクチンが対象。市が指定する申請書に自費での接種を証明できる書類を添付して、市健康管理課予防接種担当へ郵送または持参で提出する。

 問い合わせは、同担当(電話049.229.4123)へ。

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