人気で大勢の人々!店も集まる「まちゼミ」どんな魅力が ネット通販台頭する今、待っている貴重な体験の数々

昨年7月に行われた「岩槻まちゼミ」の岩槻人形の歴史講座の様子

 地域の店主が講師に、専門知識や情報を小人数で学べる地域活性化事業「岩槻まちゼミ」が17日から埼玉県さいたま市岩槻区で始まる。27店舗が参加して29講座を行う。

 まちゼミは店の魅力や店主の人柄を知ってもらい、やりとりを通じて参加者との信頼関係を築こうと、昨年7月に24講座で実施され、親子ら約300人が受講した。

 第2弾の今回は、畳店の「ミニ畳作り」や人形店の「盛上げ金箔(きんぱく)」などプロの技が体験できたり、自家焙煎(ばいせん)コーヒー店でコーヒーかすで野菜を育てるというSDGs的なプログラムが盛り込まれている。子どもに人気の車の仕組みを知る講座などもあり、幅広い分野が設けられている。

 大型店の郊外出店や電子商取引(EC)市場・ネット通販の利用が台頭し、昨今の商店街の状況は厳しい。実行委員長で化粧品販売「とらや」の田中隆介さんは「一人一人の客にこまやかに対応する商店街の良さは、決して忘れてはいけないこと。『今まで一度も行ったことがない』『気になっていたけど入ってみる機会がなかった』人たちが、この機会にちょっとのぞいてみようかなと思ってもらえれば」と話している。

 講座は4月7日まで。いずれも無料だが一部材料費などがかかる場合も。申し込みは、岩槻区内まちゼミ参加店27店舗で。講座の日時は期間中に参加各店舗がそれぞれ設定している。

 問い合わせは、岩槻まちゼミ実行委員会事務局(電話070.6556.5350)か、岩槻まちゼミ公式フェイスブックへ。

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