昨年１２月に那須川天心や武尊の直筆サイン入り限定ポスターを販売するとうたい、ネットオークションサイトで代金をだまし取った詐欺容疑で逮捕されたキックボクサーのぱんちゃん璃奈（本名・岡本璃奈＝２８）が１７日、都内で会見し、キックボクシング団体ＫＮＯＣＫＯＵＴの３・５代々木大会でエキシビジョンマッチにて復帰することを発表した。保持する同団体のＫＮＯＣＫ ＯＵＴ－ＢＬＡＣＫ女子ミニマム級王座（４７・５キロ以下）は返上した。
スーツ姿で登場したぱんちゃんは同団体の宮田充プロデューサーと出席し、改めてファンおよび関係者に謝罪。その上で「早すぎるという声があって当たり前だと思う。それを受け止めて、応援してくださる方もたくさんいるので、もう一度頑張りたい」と語った。正式な復帰戦は５月か６月を想定しているという。
宮田氏によると、ぱんちゃんの格闘技活動、ユーチューブ活動は「警察から許可をいただいた」と説明した。また、この日の会見では事件に関するコメントは一切控えることも警察から通達されたとし、事件に関する質問は受け付けないとした。また、那須川、武尊の両選手には、宮田氏から関係者に謝罪を行い、ぱんちゃんから直接謝罪することは両選手の都合により、行えていない状況だという。
ぱんちゃんは今年１月、自身のユーチューブチャンネルで謝罪動画を投稿。直筆サイン入りポスターと偽り、「ヤフオク!」に3点の出品を行い、2点分の被害者に対しては正式に謝罪し、和解に至ったことを報告。２０２１年３月に知人から投資の話を持ち掛けられ最初の３００万円を皮切りに入金を繰り返し、損失が１５００万円以上に膨らんだ時期に大ケガを負い、復帰まで１年以上かかることで「善悪の判断がつかない状態」「理解しがたい軽率な考え」で犯行に及んだと説明した。以降もユーチューブに、東京の住まいを引き払い実家で暮らしていること、自宅の一室をトレーニングルームにしたこと、タイで行ったトレーニングの様子などを動画で投稿していた。
ぱんちゃんは昨年４月、左ひざ前十字靱帯を断裂。同１０月には所属ジムを離れフリーとなり、復帰戦への意欲を語っていた。また、人気の格闘コンテンツ「ＢｒｅａｋｉｎｇＤｏｗｎ」にも度々ゲストとして登場していた。
（よろず～ニュース編集部）
