広島・大竹市の高校で “独自の企業説明会” が開かれました。選択肢として地元への就職を考えてもらおうという取り組みです。
末川徹 記者
「こちらの会場では、地元の企業ごとにブースが設けられ、高校生たちが熱心に話を聞いています」
大竹高校が独自で行った「進路別ガイダンス」には、2年生およそ40人の就職希望者が参加しました。企業側は、建設業や卸売業など10社…。いずれも大竹市内に本社を置く中小企業です。
大竹高校 増田隆 校長
「大竹はモノづくりの街企業がたくさんあるが、生徒は知る機会がない。生徒へのPRで就職につながれば」
生徒たちは、企業の特色や仕事内容を細かく聞き、メモを取るなどしていました。
企業の担当者
― 仕事のやりがいとは?
「社会に対して、価値を見出せているのか。何らか自分が関わることができること」
学校では、人口流出が続く大竹市で、働く先の選択肢として地元企業を示すことが地元への貢献につながるのではと考えているといいます。
説明会は去年も開かれましたが、それがきっかけで、この春は3人の生徒が説明会に参加した企業に就職する予定だということです。
生徒たち
「ほかの企業のことも知ることができる。どのような仕事をしているのかも聞けたのでうれしい」
「地域に寄り添っている会社だと思った。(大竹は)小さな街だが、たくさん会社があることを知ってよかった」
生徒たちは、説明会を通して地元で働くよさの一面を学んだようです。