<新型コロナ>40代死亡…埼玉722人感染、9クラスターが 「マスクしない=コロナ終了」ではない理由

埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県は17日、新型コロナウイルスに感染した7人が死亡し、新たに0~90歳以上の722人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は県管轄保健所管内が517人、さいたま市134人、川口市31人、川越市29人、越谷市11人。

 これまでに確認された感染者は178万763人。死者は3779人。16日夜時点の重症者は17人、入院は556人、宿泊療養は101人。

 県などによると県管轄で40~100歳代の男女6人が死亡。川口市では80代女性1人が死亡した。

 クラスター(感染者集団)関連は9件で、新たに医療機関で7人が感染した。

■マスク「個人の判断」 県、基本対策呼びかけ

 県は16日、新型コロナウイルスの専門家会議と対策本部会議を開き、3月13日以降当面の間、マスクの着用について一律に着用、非着用を求めることはせず、個人の判断に委ねることを基本とすると決めた。症状がある場合や陽性者、同居家族に陽性者がいる場合などは着用を「お願い」する。

 国の基本的対処方針の一部変更を受けた対応見直し。事業者が事業上の理由などで、利用者や従業員に着用を求めることは許容する。重症化リスクが高い人への感染を防ぐ観点から、医療機関を受診する際や高齢者施設などを訪問する時、通勤ラッシュや混雑する公共交通機関などでは着用を推奨。商業施設、集客施設の入場者へのマスク着用呼びかけは3月12日で終了する。

 会議後、記者の質問に答えた大野元裕知事は「マスクを着用しないことが新型コロナの終了を意味しない。ワクチンの接種と基本的感染防止対策は引き続きお願いしたい」と呼びかけた。

 会議に出席した県医師会の金井忠男会長は「特殊な変異株や感染が爆発した際はそう(マスクを再び着用)なる。今、そのような状況になるとは考えていない」と現状について話した。

© 株式会社埼玉新聞社