泣いていたのは迷子の4歳児… 中学生3人組のとっさの判断 「このあたりは交通量が多く危険だ!」

先月、広島県呉市で3人の中学1年生が下校中に見かけたのは、泣いていた4歳の男の子…。そのあと、3人がとった行動とは…。

1月20日午後4時半ごろ、呉市焼山でのできごとです。

昭和北中学校1年で同じクラスの 芦澤佑征 さん、野崎光聖 さん、中村仁 さんの3人が一緒に下校していたところ、道路の反対側の歩道で、転んで泣いている小さな子どもに気づきました。

「ここらあたりで男の子が走っていて、こけて泣いてしまっていたので声をかけました」

保護者からはぐれ、路上で泣いていたのは、4歳の男の子…。あたりは交通量が多いため、危険だと思った3人は、男の子を安全なところまで連れて行くことにしました。

近くの公園まで行き、付近を通りかかった警察官を呼び止めて引き渡しました。

「おまわりさんを、ぼくが走って呼びました」

3人には、呉警察署の 末廣秀典 署長から感謝状を手渡されました。

男の子はけがもなく、無事に保護者のもとに戻ったということです。

芦澤佑征さん
「小っちゃい子が1人でいてこけて泣いていたので助けないとと思って」

野崎光聖さん
「泣いていたから大丈夫かなぁって思って助けようと一歩を踏み出しました」

中村仁さん
「1人だったら無理だったと思う。3人いたからこそ勇気が出て、男の子に声をかけられたと思います」

呉警察署 光重真樹 生活安全課長
「勇気のある行動だったと思います。しかも心がきれいだなと。心が美しくないと、このよう行動ができないと思います」

3人は、もし同じような子を見かけたら、また助けてあげたいと話していました。

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