望みをつなぐ一打がショート 松山英樹は今季初の予選落ちか

初日には見られなかった、1Wショットが大きく右に飛び出すシーンも

◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 2日目(17日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

イーブンパー55位から出た松山英樹は3バーディ、5ボギーの「73」とスコアを落とし、予選通過圏外の通算2オーバー暫定71位で2日間を終えた。日没サスペンデッドで14人が第2ラウンドのプレーを残しているものの、今季9戦目で初の予選落ちの可能性が膨らんだ(昨年11月「ケイデンス ヒューストンオープン」は3日目に途中棄権)。

出だし10番で奥のバンカーから2.5mに寄せてバーディ先行も、続く11番(パー5)でガードバンカーからの3打目がピン手前の尾根をわずかに越えられず、パーにとどまった。12番、15番と1Wショットが大きく右に飛び出した2ホールでボギーを重ねて後退。フェアウェイキープ率50%(7/14)は前日の57.14%(8/14)と大きく変わらなかったものの、やや内容が異なる。スイングの動きの中で“エラー”に反応して片手を放し、何とかフェアウェイに運ぶというシーンもあった。

我慢のゴルフを強いられて後退した

カットラインとのせめぎ合いとなった後半アウトも、折り返しの1番(パー5)でバーディを奪ってからが続かない。奥のラフからアプローチがショートした4番(パー3)、アイアンでレイアップしたティショットをラフにこぼすミスが出た5番で2連続ボギー。2mに絡めた6番(パー3)のバーディも反撃の合図とはならず、フェアウェイウッドを握って右のネイティブエリアに入れた7番がいら立ちを増幅させた。

カットラインに2打届かない状況で迎えた最終9番。バンカー越えとなる右サイドのピンに対してセカンドを6mにつけたが、通過の望みをつなぎたいバーディパットはカップの手前、数十センチで止まりパーで終了。ホールアウト後、すぐにコースから引き揚げた。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/亀山泰宏)

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