ラームがリビエラで勝ちたい理由 ニクラスもウッズも未勝利の地

バーディ締めで3打のリードを持って最終日へ(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国男子◇ザ・ジェネシス招待 3日目(18日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

1926年に「ロサンゼルスオープン」として始まった大会は、そのほとんどをリビエラCCで開催してきた。伝統のトーナメントを語る上で欠かせないトピックが、ジャック・ニクラスとタイガー・ウッズという2人のレジェンドが一度も優勝できていないという不思議な歴史だ。

単独首位に浮上したジョン・ラーム(スペイン)にとって、その珍しい現象が大きなモチベーションにもなっているという。「タイガーがホストであるということに加えて、その事実が、ここで勝ちたいと思う理由でもあるんだ。タイガーとジャックがリストに入っていないチャンピオンの仲間入りなんて、このゴルフ場以外ではあり得ないんじゃないかな。それはとてつもなく名誉なことだよ」と目を輝かせる。

年間ポイントレースのトップ2が優勝争い(撮影/田辺安啓(JJ))

ここまで2勝を挙げてフェデックスカップポイントレースで先頭を走る好調ぶりは、同じく今季2勝でランク2位のマックス・ホマとともに最終組で回ってもいかんなく発揮された。6バーディ「65」と非の打ちどころがないプレー。最終18番も7mを流し込んで力強くこぶしを握り、15番から2連続ボギーを喫したホマに3打差をつけた。

「難しいホールでバーディを獲って、明日に向けてリードを広げられたことは大きなボーナスだ」。節目のPGAツアー10勝目を特別な大会で飾ることができれば、最高のメモリアルになる。(カリフォルニア州パシフィックパリセーズ/亀山泰宏)

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン